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アトピー性皮膚炎の症状は、重度の状況(感染症の併発など)でない限り、しっかりとしたケアを行えば、普通の日常生活を送るように心がけた方が良いでしょう。
まず、関節部位に症状がある場合、体を動かす行為は、それら関節部位に刺激を与える、あるいは汗を溜めやすくする、などの理由から、症状を悪化させる要因の一つになることは、あり得ます。
特に、秋とはいえ、紫外線も弱いわけではありませんし、外での活動は埃や異物との接触機会も増やします。
しかし、お子さまが、それらの活動を希望している場合、積極的に取り組ませてあげることは、上記で考えうるマイナス面を補った上で、あまりあるプラス面を与えてくれることも考えられます。
アトピー性皮膚炎は、皮膚に症状が現れる疾患ですが、睡眠不足などが伴っていなければ、体調面の大きなマイナス面は抱えていないため、風邪など体力を消耗する疾患のように、安静にする必要はありません。
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逆に、体を動かすことが、体に適度な疲労を与え、睡眠や食事を取りやすくし、結果的に内分泌の活動にも良い影響を与えられますし、外での活動が、良い意味でのストレスにもなりますから、ちょうど思春期を迎え、アレルギーを引き起こしやすいリンパ球優位の状況から、そうでない顆粒球優位の状況へ変換する過程であることを考えると、体に対して良い刺激となることが多いでしょう。
ただし、負荷要因は当然あるわけですから(汗など)、それらのケアはしっかり行うように心がけましょう。
関節部位の汗はこまめに拭けるよう、タオル地のハンカチを持ち歩く、外での活動時はさらに、冷たい濡れおしぼりなども携帯させると良いでしょう。また、お子さまとはいえ、アトピー性皮膚炎の症状に対しては、紫外線はマイナス面を抱えていますので、安全性が高く刺激の少ないUVケア用品を、外出時には塗るようにしましょう。
さらに、体を動かすだけの体力が体に備わっていないと、体調を悪化させることにもなりかねませんので、糖質(ご飯類)と野菜類をしっかり補給できるようなメニューで食事を考えると良いかもしれません。同時に、睡眠にも十分注意しましょう。
アトピー性皮膚炎の症状は、重度の状況(感染症の併発など)でない限り、しっかりとしたケアを行えば、多くの不快な状況は緩和させることが可能です。また、生活習慣を一定のリズムで行うことも大切ですので、特別な生活を送らせるのではなく、他の子と同じように、普通の日常生活を送るように心がけた方が良いでしょう。
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