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1月にお肌状態をアップさせるためのアトピーケアとは?

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  • 「入浴後に乾燥する」という感想をお持ちの方は多いと思います。特に、元々、肌のバリア機能が低下することで乾燥しやすい状態にあるアトピー性皮膚炎の方ならばなおさらでしょう。しかし、この入浴後の乾燥は、「入浴方法の間違い」そして、入浴後のケアにより大幅に軽減できます。また、適切な入浴を行うことで、逆に「乾燥しない肌機能」の回復にも役立たせることができます。冬の時期に必要な「入浴の方法」について考えてみましょう。

  • 入浴温度
  • 入浴方法は、温度や回数、時間などが挙げられますが、この中でアトピー性皮膚炎の方が入浴による影響をもっとも受けるのが「入浴温度」です。
    日本人は、湯船に浸かる習慣を多くの方が持っていますが、平均の入浴温度は41℃と言われます。
    アトピー性皮膚炎でない方であれば、41℃でも短めに入浴することで、「マイナスの影響」は小さくなります。また、冬の寒い時期、41℃ぐらいの温度で入浴しないと「温まった気がしない」という方もおられると思います。
    しかし、41℃を維持したお風呂に肩まで10分以上浸かっているとどうなるでしょうか?
    息が苦しくなって、出たくなる方がほとんどでしょう。
    ヒトの体内における深部温度は、38℃前後です。風邪を引いた時など40℃以上に体温が上がることがありますが、40℃の温度ですら、体にとっては消耗が激しく、継続した場合には内臓に与える影響も深刻になります。
    ましてや、その温度が41℃以上ならば、体はその熱を「受け入れない」ための反応を示します。
    その一つが、急激に多くの汗をかいて、気化熱により体温を下げようとする働き、もう一つが、体内の深部において血管を収縮させ(冷えの状態)、外部からの熱の伝わり方を遅らせようとする働き、さらに、苦しさを感じさせることで、その環境(41℃以上の入浴環境)から離脱を図らせようとする働きもあります。
    特に、熱いお風呂で入浴すると、皮膚表面の急激な温度上昇から、「気化熱を利用して温度を下げる緊急的な汗」をかきますが、この汗は皮膚の熱を急激に冷ますことはできても、皮脂を伴わないためスキンケアの働きがありません。逆に、肌にとっては気化熱による角質層の水分を失わせる働きは「乾燥」を増長させることになります。
    このように汗をかく働きは、入浴後の急激な肌の乾燥に関わることになります。また、血管を収縮させる働きは冷えの状態に関わります。
    肌の乾燥、冷えの状態は、いずれもアトピー性皮膚炎の症状に直結してきます。
    アトピー性皮膚炎の方は、「ぬるめの温度での入浴」を心がけるようにしましょう。

  • 入浴時間
  • もう一つ、アトピー性皮膚炎の方が意識して欲しい入浴方法が「入浴時間」です。
    アトピー性皮膚炎の方が入浴により「得たい」働きは、じわりとした皮脂を伴う汗をかくことで、肌が持つスキンケアの機能を「回復」させることです。
    同時に、冷えの解消を目指すためには、体温に近い熱をじっくり体の隅々まで伝えていくことが必要になります。
    血液は、心臓から送り出され、大動脈、中動脈、小動脈と順々に分散し、最後は毛細血管から各細胞に必要な栄養素、酸素、内分泌を届けます。そして、同時に細胞から老廃物など不要なものを受け取り静脈を通って心臓に戻ります。
    心臓から送り出されて戻ってくるまで、おおよそ1周4〜5分程度かかるとされており、毛細血管を通して熱を十分に体全体に届けるためには、4〜5巡ほどは必要と言われています。
    じっくりとした汗をかく、そして冷えの状態を解消するためには、おおよそ20分以上の入浴は必要になります。
    本を読む、音楽を聞く、防水テレビを持ち込むのでも良いでしょう。アトピー性皮膚炎の方が行う入浴は「修行」ではありませんし、それでは長続きしづらくなります。楽しい「入浴時間」を送れるような工夫は各自が行うようにしましょう。

  • 入浴は、アトピー性皮膚炎を良くすることもあれば、 悪くすることもある
  • 他にも、朝の体温上昇を手助けできる「朝の入浴」「朝の足湯」を併用することもより効果的な入浴に繋がりますし、入浴を行う環境も大切です(肌に影響を与える水道水中の遊離塩素の処理など)。
    時々、入浴自体がアトピー性皮膚炎に良くない、ということで入浴を控える指導をされる医師がいるようですが、入浴による問題点のほとんどは、乾燥による皮膚バリア機能の低下です。
    これは、先に述べたように、入浴方法(入浴温度など)が誤ったことにより生じる結果です。健常な一般の方と、アトピー性皮膚炎の方は、入浴により「得たい効果」が異なります。
    入浴方法、入浴環境次第で、アトピー性皮膚炎の症状は良くなることもあれば、悪くなることもあります。
    薬の例でいえば、量や種類、飲み方が正しくなければ薬も「毒」になるのと同じで、温度や回数、時間について、誤らない入浴ができれば、入浴はアトピー性皮膚炎にとって「良薬」になります。
    入浴の仕方が上手くわからない方は、お気軽にアトピー相談室にお尋ねください。




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