11月のスキンケアと入浴のポイント |
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秋も深まってきました。これから冬を迎えるにあたって、アトピー性皮膚炎の方が気をつけたいスキンケアと入浴のポイントについて考えていきましょう。
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11月は、気候的には過ごしやすい時期になります。ただ、冬を迎えるにあたって、空気の乾燥も少しずつ強まってきます。
お肌のケアを秋用から、日によっては冬用へと少しずつ切り替えることも大切です。
まず、注意して欲しいのは気温です。残暑から秋への変わり目では、日中の気温が高めなので、夜や朝に気温が下がっても気づきにくいもの。 同じように、秋から冬への変わり目も、気温が下がる日が増え始め、それに伴い湿度が低下してくることになかなか気づきにくい傾向があります。
今の時期、アトピー肌のスキンケアで最も大きな注意点は「夜間の保湿」です。日中の湿度と夜間の湿度が、気温の差によってかなり違ってきます。だから、日中のスキンケアのまま寝てしまうと、夜間の乾燥でかゆみが生じやすくなることがあります。
そこで、夜寝るときには、これまでよりワンランク上の「保湿」を意識するようにしましょう。夜にしっかりと保湿を行うことで、 夜間の乾燥による肌のダメージが軽減でき、また翌朝起きた後の肌の状態も、比較的良好に保てます。
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冬が近づくと、暑い夏の時期よりも入浴しやすくなり、また寒さから入浴自体を心地よく感じるようになります。
ただ夏と違うのは、浴室内は、蒸気などである程度湿度が保たれていても、脱衣所は浴室内と比べてかなり湿度が下がっていることです。
入浴ポイントとしては、まず、じわっと汗が出るまで入浴時間を確保するように心がけてみてください。
ただし、汗が出にくいからといって、お風呂の温度をむやみに上げないようにしましょう。40度以上の熱い湯に入浴した後は、 体の表面のみが温まった状態になります。すると体は体温を下げるために、皮膚の水分を逃がそうとします。当然ですが、皮膚は 乾燥してしまいます。入浴の温度は、できる限り39度程度までとするのが望ましいでしょう。
もう一つのポイントは、脱衣所での乾燥対策です。具体的な方法としては、浴槽から出たら浴室内で体を拭き、脱衣所に出る前に簡単な スキンケアを行うとよいでしょう。
あるいは、脱衣所に加湿器を置くことも方法の一つです。ただし換気がうまくできないと、湿気でカビが生えやすくなるので注意しましょう