読者が教えるアトピー改善のためのスキンケア術 |
-
ステロイドの使用を中止してみる
生後半年からアトピー発症。36年間ステロイドを使い続けて、症状を抑えてきた牧さん。今年6月に耳鼻科でもらった抗生剤を2週間服用したところ、アトピーが一気に噴き出しました。
「はじめはその薬のせいだと気づかず、季節のせいだろうかとか、これまで積み重ねてきたステロイドのせいだろうかとか、いろいろ悩みました」
手の症状が一番ひどく、手首から指先までがジュクジュクに。これまで頼ってきたステロイドがもしかして犯人かも?と思っていた牧さんは、ステロイドの使用を中止してみることに。
何かしなきゃ!の気持ちで頼ったスキンケア
ステロイドは使えない。症状は噴き出し、かゆみも強烈です。症状を緩和させるために、「あとぴナビ」の商品カタログからスキンケア商品を探してみることに。
これまで何気なく眺めていた「あとぴナビ」とカタログ。知り合いに勧められて会員登録はしていたものの、『私はそこまでめちゃくちゃ酷くないし、このままずっと薬を使い続けていけばいい。ここに出ている人たちほど症状が深刻ではないから』と、他人事でした。でも、そのときは初めて必死でスキンケアアイテムを探しました。「自分では何を選んでいいのかわからず、あとぴナビに相談しました。今の状態を伝えるために写メを送って。スキンケアでしばらくやってみて、ダメだったらまた病院に戻ろうと思っていました」
スキンケアの仕方は相談員が伝授
箱根の源泉とAPローションを混ぜて保水。ジュクジュクした部分はピュアサージオイルで保護。安然宣言スキンクリームとSSSスキンクリームを、好みの感触にブレンドしたものを最後にぬり、保湿。
相談員の勧めで、スキンケアはこのパターンでいくことになりました。手だけでなく、顔、首、手にも出ていた症状も、この方法で徐々に落ち着いていきました。 ステロイドなしでも順調に行きそうだ!と喜んでいた牧さんでしたが、8月、また鼻の調子が悪くなり、耳鼻科で出された抗生剤を前回同様服用すると、また、アトピーが一気に悪化!「ステロイドではなく、この薬が引き金だった」と気づきます。
だからといってステロイドに戻るつもりはもうありません。ずっと前から、ステロイドは断ちたいと心のどこかで思っていたからです。
これからも状態に合わせたケアを
「首の状態もひどく、皮膚が黒々して突っ張り、呼ばれても振り向けません。顔も、口の周りがボロボロになりました。夜は眠れず、朝起きるのも嫌でした。起きたときに肌がどうなっているかを知るのが怖かった」
朝は源泉で全身を拭いてから、保水、保護、保湿。スキンケアを丁寧に続けていくと、再び肌は落ち着き出し、今ではかゆみも体液も治まっています。
耳鼻科の薬をきっかけにして噴き出たのは離脱症状なのか、そして、スキンケアだけで落ち着いてきた今は離脱が終りかけているのか、牧さん自身もわからないそうです。
「このままスキンケアだけでアトピーがよくなればいいなぁと思います。薬に戻りたいとは思いません。ステロイドではきれいにならなかったのに、スキンケアだけでよくなった部分もあるくらいですから」
肌調子によってスキンケアアイテムを変えていく必要があるだろうと思っている牧さんは、今もまさにあとぴナビに相談中。最悪期の頃のスキンケアの仕方では今はどうやら過剰のよう。それだけ調子がいいということですね!
アトピー回復後に出産で再び悪化
10歳の頃にアトピーを発症した森本さんは、ステロイド剤で一旦症状が退いても薬をやめればまたぶり返す経験を何度もしてきました。様々な治療法を試してもよくならず、あとぴナビの自宅温泉湯治に出会ってからは、自然治癒力とそれを高めるための生活習慣の大切さを知りました。
それ以来、状態が悪化しても自分でコントロールする術を身につけてきました。成人となってからはほぼアトピーから回復した状態ですが、ストレスが重なったりすると、たまに状態を崩してしまいます。そんな森本さんに、出産後に調子を崩したときの話を聞きました。
ステロイドをぬりながらもしっかりスキンケア
「去年出産してから半年後、赤い発疹が全身に出ました。とてもかゆかったので、行きたくはなかったけど皮膚科に行きました。弱いステロイドを処方され、ぬりたくはなかったけど、育児や寝不足で大変だったこともあり、短い期間だけならとぬりました」
ステロイドを2週間ぬったら、赤い湿疹は消えたそうです。しかし、薬をやめたとたん、予想通り(?)また顔に症状が出てしまいました。
「5年ほど前から、APクリームとAPローションのスキンケアを続けています。今回の悪化も、いつも通りのスキンケアでなんとか切り抜けられそうです」
APクリーム・APローションは私の定番アイテム
アトピーが出ているときも出ていないときも、APクリームとAPローションは、森本さんのお気に入り定番アイテムです。
「APローションは、他のローションと違いトロっとしてるから、少量で伸びて、保水力がすごく強いと思います。APクリームは、肌がしっとりして、症状がひどいときでもしみることがない。ついかいてしまったり、傷があるときなどに使っても安心感があるんです」
今回の悪化では、どのように使っていたのでしょうか?
「症状がひどいときは、まず豊泉水を吹きかけて保水します。その後ステロイドをぬり、APローション、APクリームの順でケアしていきます。顔の症状が悪化していたので、重点的に保湿しました。手など症状が軽い部分は、ステロイドをぬるだけでした」
乾燥しない、傷にしみないことが何よりの安心感
特に夜眠る前には、重点的に保湿したという森本さん。朝目覚めるまで乾燥が防げるので、安心して眠りにつくことができました。
「スキンケアは基本的に朝夕の2回。プラス悪化している場合には昼も洗顔後にスキンケアしていました。スキンケアのおかげで、乾燥してかたくなった肌が、元通りの柔らか肌に戻るんです」
学生時代には他の市販アイテムも試したことがあるそうですが、しみることが多く、悪化の原因になったこともあるそうです。
「たとえ傷ができても、スキンケアの後でしみないことは何よりの安心感ですね。APクリームとAPローションを長年使っているから、もう他の市販アイテムは使うのが怖いです」
スキンケアで症状はほぼ回復
ステロイドの使用を最小限にとどめ、スキンケアで肌をしっかり保湿することで、森本さんの症状は次第に回復してきました。
「今は、口元が多少赤くなって乾燥する程度です。10カ月の赤ちゃんがいるから、寝不足もあって症状はよくなったり悪くなったりかな? でも、基本的なケアは心得ているから、これからもお気に入りのアイテムで肌をよい状態にキープしていきたいですね」