この冬のアトピーケアのポイント |
 |
- 12月から来年2月にかけては、気象庁の長期予報では暖冬の傾向にあり、平年比較で気温、湿度ともに低くなる地域はなく、平年並みか高くなる、という予報が出ています。
予報の内容を見る限り、前年の冬と似た状況かと思われます。今年の1〜2月は、雪が多く降ったイメージが強いと思いますが、全体的な傾向としては平年よりも気温、湿度は高い状況でした。
したがって、気温や湿度を考慮した準備を考えた場合、昨年の冬を上手く乗り切れた方は、同様の準備を考えると良いでしょう。
また、昨年の冬が、結局乾燥したまま辛かった、という方は、保水、保湿のスキンケアを見直した準備を行うようにしましょう。具体的なスキンケアは、冬の悪化要因１湿度の低下による「肌の乾燥」（冬の季節のアトピーケア「肌の乾燥」）を参考にしてください。
冬の時期は、年末年始やクリスマス、忘年会や新年会など、多くの行事が行われるため、生活のリズムを乱しやすくなります。こうした生活リズムの乱れは、体調の悪化だけでなく、内分泌や自律神経にも影響を与え、さらに肌の乾燥につながることもあります。
それらの行事は、しっかり楽しんでいただきたいと思いますが、体に負荷を与える生活が継続しないような注意を心がけましょう。
- 睡眠をしっかり確保
- 年明けには、年末年始の時期に、夜更かしを続けたことで、昼夜逆転した生活になってしまい、お正月後に症状が急激に悪化した、というご相談が毎年あります。
睡眠のリズムを崩すのは簡単ですが、崩れたリズムを取り戻すためには、崩すためにかかった倍の時間が必要とも言われていますので、夜更かしが連続しないような注意が大切でしょう。
また、出かけることも多くなる時期ですが、体が受ける負荷は普段よりも多くなりやすいものです。そうした負荷を解消するためには、普段よりも多めの睡眠時間が必要です。しっかり楽しんだ後は、しっかり回復させる睡眠を忘れないようにしましょう。
多くの医師、専門医をこれまで取材しましたが、ほとんどの先生方が「アトピー性皮膚炎は寝ないと治らない」ということを口にします。それぐらい睡眠は、アトピー性皮膚炎の回復、あるいは悪化させないための重要なポイントと言えます。睡眠の乱れには十分注意してください。
- 食事の乱れに気をつける
- 年末年始は、食事の内容、食事のリズムなど多くの点で、乱れやすくなります。アルコールを摂取する機会も増えると思いますが、食事の乱れ、アルコール量の増加は、いずれもアトピー性皮膚炎にとって「悪化因子」でしかありません。特に注意する点は次の５つです。
これらの要因によって症状が悪化した場合、元の食生活に戻すことで、悪化因子だった部分は解消できますが、悪化した症状そのものは回復までに一定の時間を要することになります。
食事の乱れが一時的であれば回復もしやすいですが、習慣化しないように注意しましょう。
- 朝の散歩を習慣にする
冬の時期は、寒さもあり、外での運動は行いにくくなります。とはいえ、運動量が減れば、代謝も低下しますので、暖房が効いた中で他の季節同様に過ごせる今の時代、一定の運動量はできるだけ確保するように心がけましょう。
簡単にできる方法は、毎朝の散歩です。起床後の内分泌の状況なども考えると、起床後に20〜30分程度の散歩をすることは、その後の活動に対してプラスになりますし、また夜の睡眠も規則正しく取りやすくなる、という利点があります。
しかし、外に出ると、肌の乾燥を感じやすいことも確かですので、顔や首など露出部位は、簡単に「保湿」のケアを行い、帰宅後に通常行っているスキンケアをしましょう。また、室内でのストレッチなども有効ですが、その場合も、なるべく毎日行っても負担にならないぐらいの方法と量で行いましょう。
 |
| アトピー性皮膚炎総合情報サイト「あとぴナビ」ではアトピー性皮膚炎に関しての情報を広く、深く、ユーザー様に知ってもらうため様々なコンテンツをご用意しております。コンテンツの中にはユーザー様から体験情報等提供していただいておりますコンテンツも含まれる為、無料会員制度をとらせていただいております。 すべてのサービス・コンテンツを無料で提供しております。 会員登録がお済みでない場合は以下のボタンからご登録ください。 |
 |
