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- 飼い犬の生活習慣・環境は飼い主に依存している
- アトピー性皮膚炎の原因は、生活習慣・環境に大きく関わっています。このニュースはペットの犬を調査したものですが、飼い主が喫煙者の場合アトピーや脱毛のリスクが高く、飼い主と同じものを食べている犬は、乾燥肌が多かったそうです。
近年、犬のアトピーは増加傾向にありますが、飼い犬の場合、生活習慣・環境は飼い主に依存します。ニュースでは、喫煙と食事に対する研究結果が書かれていますが、喫煙が関係している以上、対象となったのは室内飼いの犬が中心だったと考えられます。室内で飼っている場合、朝夕の散歩だけでは運動量が不足しがちです。運動不足による代謝の不足も考えられます。
- アトピーの発症要因は生活習慣・環境の中にある
- 家族から与えられた受動的な環境下で過ごすという意味では、乳幼児も同様の状況にあると言えます。乳幼児のアトピー発症に関わる要因としては、「睡眠の不足」「食事バランスの乱れ」「代謝不足(運動不足)」が考えられています。犬と人間を単純に比較はできませんが、乳幼児のアトピーが増加し治りにくくなったのは、こうした受動的な環境因子が深く関わっているのではないでしょうか?
- 生活習慣・環境の改善は家族全員で行うべき
- このニュースにより、飼い主や親がつくる生活環境という観点から、犬と乳幼児のアトピー発症について共通項が見えてきました。逆に考えると、アトピー性皮膚炎を予防・克服していくための対処法も自然に浮かび上がってきます。
生活環境内における化学物質を極力減らし、食生活は自分に合ったバランスの良い内容に改善すること、さらに、必要な代謝量を得るための運動や入浴を行う、こうした生活習慣・環境を構築し継続していくことが大切です。
生活習慣や生活環境は、「能動的」に変えていかなければ定着しづらい面があります。他人に言われて仕方なく行っていても、簡単なきっかけで元に戻ってしまうでしょう。食事の内容を変える、喫煙をやめる、運動を毎日行う、早く寝る、そうした変化は、「なぜその行動が必要なのか」を理解して、同時に自らの意思で行うことが大切です。
ペットや乳幼児は、生活習慣や環境を自ら作ることができません。ペットならば飼い主、乳幼児ならば親や同居する家族が、これらの改善を行っていくことが大切です。
- 原因を治す治療と症状を治す治療は異なるもの
- アトピー性皮膚炎は症状が皮膚に現れるため、単なる皮膚病と捉えられがちです。しかし、根本的な治癒のためには、「皮膚を治す」だけでなく、アトピーの発症因子となった生活の見直しが必要になることを、患者と家族が同時に理解する必要があります。
ステロイド剤などによる薬物治療は、皮膚の症状を抑えようとするだけです。煙草の煙に囲まれた環境が良くなるわけではなく、食事の内容も改善されません。病気の原因を治す治療は、症状を治す治療と異なることを忘れないようにしましょう。
