あとぴナビ/スペシャルインタビュー |
取材・文/平川友紀 、撮影/橋詰芳房 |
PROFILE 京都府出身。短大生時代に地元関西でスカウトされて芸能活動を始める。関西 でモデルとして活動後、拠点を東京に移す。その後は、バラエティーやドラマな どのテレビ出演、映画出演、写真集など、幅広く活躍。2006年旭化成せんい キャンペーンモデル、2009年K-1イメージガールに選ばれる。2010年1月放映 開始のNHKドラマ「とめはねっ!鈴里高校書道部」(全6回)に出演。 |
- すらっと背が高くスタイル抜群、素直な笑顔と心にストンと落ちてくるまっすぐな言葉が印象的な赤井沙希さん。
今までのキャリアの節目となったというNHKドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」の収録を終えた赤井さんに、 ドラマのこと、熱中しているボクシングのこと、これからやりたいことなどなど、気持ちのおもむくままに話してもらいました。
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よく呼ばれるという「お姉ねえ」「さき姉」という愛称がピッタリで、
相談を受けたり年下の子に慕われることも多い姉御肌なイメージの
赤井沙希さん。
「知らない人に道を聞かれることがものすごく多いんです」という ところからも、話しかけやすい気さくな人柄が伝わってきます。 けれどもお休みの日は、「朝からごはん「動いてみたり経験してみいひんとわか らんことがいっぱいあるし、『そうしないと自分の引き出しが増えへん』と思ったの で、頑張って引きこもりの部分を解消しようと思ってます(笑)」 「そういえば私、小さい頃アトピーだったんです」
インタビューの途中、思い出したように話してくれた赤井さん。赤ちゃんの頃 に発症したアトピーは、小学校に上がるまでに自然と良くなりましたが、小さい 頃は喘息や鼻炎などのアレルギー疾患に悩まされたこともあったそう。 「最近は冬に乾燥肌が気になる程度かな。 この取材が決まるまでアトピーだったこともほとんど忘れていました」という現 も食べないでネットを見て、気づいたら夕方になっていることもある。引きこも りがちな傾向もあるんですよ(笑)」と意外な一面も。
「妄想にふけって、ありもしないことをいろいろ想像することも大好き。ネイルアート にも凝っていて、一時間以上かけますね。一人で引きこもった時間を過ごしがちなんで す。もともと出不精な性格だけど、最近はなるべく外に出よう!と努力してるん ですよ」それというのも、テレビ出演にイベントにと忙しい日々を送るように なって、もっといろいろなことを学びたい、経験したいという気持ちが強くなってきたから。 「動いてみたり経験してみいひんとわからんことがいっぱいあるし、 『そうしないと自分の引き出しが増えへん』と思ったので、頑張って引きこもりの部分を解消し ようと思ってます(笑)」
- ●●● ボクシングでかく汗が最高に気持ちいい
「そういえば私、小さい頃アトピーだった んです」 インタビューの途中、思い出したよう に話してくれた赤井さん。赤ちゃんの頃 に発症したアトピーは、小学校に上がる までに自然と良くなりましたが、小さい 頃は喘息や鼻炎などのアレルギー疾患に 悩まされたこともあったそう。 「最近は冬に乾燥肌が気になる程度かな。 この取材が決まるまでアトピーだったこ ともほとんど忘れていました」という現在の赤井さんは、透き通るようなきれい な肌。この美肌の秘訣は、最近はまって いるボクシングにもありそうです。 「K|1イメージガールに選ばれたのを きっかけに、ボクシングを始めました。も ともと格闘技は好きで、週3回はジムに 通っています。自分はけっこう飽き症な んですけど、1ラウンド3分っていうふ うに、『この時間は集中せい!』って言われ ると頑張れるんです。それに、汗をかく と悩みやつらいことが吹っ飛んで、スト レス発散にもなります。頭の中を真っ白 にして集中できる時間が持てることが、 すごくいいですね」 赤井さんのお父様は、元ボクサーで俳 優の赤井英和さん。小さい頃からジムに 連れていってもらったり、ボクシングは身 近な存在でした。ボクシングで集中力が 鍛えられ、ストレス発散にダイエット、健 康維持、そして脱引きこもり(笑)と、良 い作用がたくさん起きました。さらに、 「不思議とボクシングのあとは肌がしっと りしてるんですよ。ボクシングでかく汗 は、体の芯を自分で動かしてかく汗とい う感じ。普段の汗のかき方とは違って すごく気持ちいい」と汗をかくことの 美肌効果も実感しているそう。
小さい頃からアレルギー体質で今でも乾燥肌傾向の 赤井さんにとって、ボクシングとの巡り合いは、精神的にも身体的にもプラス に働いているようです。「目標はアマチュアのライセンスを取ること!」と、しっか り目標を定めてモチベーションもバッチリです。
- ●●● 2010年1月に出演ドラマがスタート!
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赤井さんのデビューは、地元関西でス
カウトされたのがきっかけ。ショーなど
を中心にモデルとして活動しはじめ、そ
れまで通っていた短大を「ここには自分の
やりたいことはない」と感じて辞めたあ
と、思いきって東京に出てきました。グ
ラビアやモデルのお仕事に始まり、関西
系のノリの良さを買われてバラエティー
の仕事も増えました。
そして最近の大仕事は、2010年1月にスタートするNHKドラマ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」出演です。「とめはねっ!鈴里高校書道部」は、廃部寸前 だった書道部がふたりの新入部員を巻き 込み、書道甲子園への出場を夢見て走り 出すという青春ドラマ。赤井さんは、売 られたケンカはすぐに買う乱暴な性格だ けど情に厚い書道部員、加茂杏子役で出 演します。
「恋愛もあるし青春もあるし、書道のこと も勉強できるし、幅広い方々が楽しめる ドラマだと思います」と、収録を終えたば かりの赤井さんは振り返ります。ほとん どやったことがなかったという書道は、 「大きな作品になると全身を使って書くこ ともあって、あちこち筋肉痛…。でも、書 道のレッスンもしっかり受けて、新しい 世界を知ることが新鮮でしたね」としっ かり楽しめました。
役作りのため、ずっと伸ばしていた髪 もばっさり切りました。がさつで乱暴な がら「実は純粋でいちばん女の子らしい と思った」という〝加茂ちゃん〞に対して もすっかり感情移入してしまったようす。 「私が動かへんかったら、もう加茂ちゃん は動かへんのやと思うと、撮影が終わる 頃にはすごい寂しかったです」
- ●●● ドラマ出演の挑戦が新たな飛躍のステップに
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今までテレビではバラエティーの仕事
が多く、収録が終わるたびに「なんで、あ
そこで突っ込めなかったんや」と後悔する
こともしばしば。
「バラエティーも難しいけど、ドラマには全く違った難しさがあ る」といいます。「自分とはまったく違う人格になりきるこ とが難しい。役作りでは、『いつもの自分 はどうしてたかな?』と改めて考えたり いろいろ悩みました。それからカメラの 前に立ったときに、自分の普段の生活が 全部出てしまう。自分の気持ちや考え方、 普段の習慣が、ふと演技に出てしまう。 ごまかしが効かないな、全部繋がるんや なと思いました。
私にとってお芝居はまだまだ”壁”です ね。これからは、もっとたくさん舞台や 映画を見て感性を磨いたり、自分や人の 仕草をよく観察したりして、役者として の”土台”をしっかり作っていきたいです」今回のドラマ出演の経験は、赤井さん にとって大きな刺激となり、もっと新しい ことに挑戦したいという気持ちをふくら ませました。
「舞台もやってみたいし、妄想に浸ること も好きなので(笑)それを文章に書くこと もしてみたい。ボクシングがきっかけで、 スポーツマッサージにも興味津々。いろ いろなことを経験していきたいです!」 と、興味のアンテナは伸び続けています。 いつも向上心を忘れずに一生懸命な赤井 さんに、夢を実現するために心がけてい ることを教えてもらいました。
「『こうなりたい』とか『こうしたい』とか、 理想を描いてずっと思い続けることは大 事やなと思います。ずっと思ってると、そ れに向けて無意識のうちに努力してるん です。たとえば私も、この番組に出たいな と思ったら出られるように意識するし、頑 張ろうと思う。だから、ポジティブに〝思 い続けること〞は大事だと思います」