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乳幼児とアトピー第5回睡眠リズムと子どもの成長

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アトピーを治したいなら

監修:角田和彦
かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長
1953年生まれ。
1979年、東北大学医学部卒業。専門は臨床環境医学・アレルギー疾患。自分自身を含め、 5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイスときめ細かい診療を続けている。
著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『角田こども&アレルギークリニックのやさしいレシピ』、『食物アレルギー とアナフィラキシー』(芽ばえ社)などがある。


アトピーを治したいなら

  • アレルギー症状の起きやすさは、もって生まれた体質、胎児期の環境(特に妊娠初期)、成長してからの生活環境や食などの生活習慣によって変化します。 
    お子さんにアレルギー性疾患があり、何らかの原因(アレルゲンなど)が判明したら、生活環境や食習慣などの改善が必要です。お子さんが乳幼児の頃は、親がそれらの環境を整えてあげることになります。 
    その際に知っておくとよいのは、お子さんの成長に伴う体の変化です。特に乳児期は、睡眠リズムが整い始める時期。この時期の生活習慣は、赤ちゃんの睡眠リズムに大きく影響し、将来の睡眠の質の基礎となります。 
    その後も、幼児期、小児期、思春期などの成長過程で、ホルモンバランスの変化などにより、アレルギー症状は抑えられたり悪化したりします。その大きな流れを知っておけば、乳児期からホルモンバランスを整えて、アレルギー症状を起こしにくい生活環境を作ってあげることができます。また、お子さんが成長したらご両親が学んだ知識を伝えることで、本人が自分の意思でアレルギー症状を軽減する生活術を身につけることができます。

アトピーを治したいなら
  • まず、睡眠の話から始めましょう。睡眠中はレム睡眠(眼球の動きが伴う浅い眠り)とノンレム睡眠(体も脳も休んでいる深い眠り)が繰り返され、二つの睡眠リズムが、睡眠中の成長ホルモンと副腎皮質ホルモン分泌に大きく関係しています。 
    理想的な睡眠リズムは、入眠直後に深い眠り(ノンレム睡眠)に入ること。そうすれば、朝方に浅い眠り(レム睡眠)となる睡眠リズムがつきやすくなります。 
    右のイラストが理想的な睡眠リズムです。睡眠時間を8時間とすれば、入眠後1時間程度で深い眠り(ノンレム睡眠)に入り、人間の成長に必要な成長ホルモンを分泌します。その後ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しながら、明け方の起床時間が近づくにつれ、副腎皮質ホルモンが分泌されます。 
    「副腎皮質ホルモン」というと、ステロイド剤を思い出す人も多いと思います。 ステロイド剤には人工的に作られた副腎皮質ホルモンが含まれていますが、副腎皮質ホルモンは本来、人体の副腎で少しずつ作られるホルモンです。 
    副腎皮質ホルモンには抗ストレス作用があり、かゆみや炎症などの過剰なアレルギー反応を調整します。人体には、もともとアレルギー反応を抑える機能が備わっているのですが、この機能をうまく働かせるポイントが、十分な睡眠時間と理想的な睡眠リズムなのです。




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