アトピー改善のためのスキンケア教室 第2弾(前編) |
- アトピー性皮膚炎の皮膚は、バリア機能が低下しています。肌は乾燥しやすく、 炎症も起こしやすくなっています。だから、毎日のスキンケアは、皮膚のバリア機能低下を補うためにとても大切。 軽い乾燥、ひどい炎症、ステロイド離脱中の場合…。症状によってスキンケアの方法は変わってきます。 前号で大好評の「スキンケア教室」誌上公開、第2弾をお届けします。
- 埼玉県 川口亮太くん(仮名)9歳
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Profile
生後2カ月頃から湿疹が 出始めた亮太くんは、小 麦粉と卵アレルギーと診 断されます。5か月ごろに は湿疹が全身に広がり、 水疱瘡にかかった際、感 染症の恐れから入院。 その後、様々な病院を 転々とするうち、ご両親 はステロイド剤の危険性 を知るようになります。 非ステロイドの治療法を 探しつつも、結局9年間 ステロイドを塗り続けて しまいました。
- ■ 限界を感じつつも使い続けてしまった
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生まれてから9年間、ずっと
ステロイド剤を塗り続けてきた
亮太くんは、顔、頭、足の甲以外
のほぼ全身に症状が出ています。
「ステロイドは良くないとわ かっていても、いい治療法が見 つからず、病院に行けば必ず処 方されるステロイドを使うしか なかった」とお母さまの安江さ ん(仮名)。亮太くん本人も、テ レビなどの情報でステロイドは 怖いと感じ、やめたいと思って いるそうです。
- ■ アトピーの治し方を一から知りたい
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亮太くんが小さい頃、安江さ
んは自己流で温泉湯治を試みた
ことがあります。でも取り寄せ
た温泉の泉質が合わなかったの
か、うまくいきませんでした。今
回のスキンケア教室には、スキ
ンケアの方法はもちろん、アト
ピーの治し方を一から知りたい
という思いからの参加です。
- ■ここを改善
- 亮太君の「ステロイドをこ れ以上使いたくない」とい う気持ちは純粋な体の声。 しかし、ステロイドの離脱 症状はつらいものになるだ ろうことは説明しました。 スキンケアに関しては、かゆみの原 因になりやすい汗をふきとるといっ た基本から、試していくことにしま しょう。