アトピー性皮膚炎 皮膚の症状別スキンケア |
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監修 : 岩居 武 (いわい たけし) 医学博士
1964年大阪府出身。徳島大学医学部を卒業後、大学関連施設を経て、病院院長 などを務める。自身がアトピー性皮膚炎で、自宅温泉湯治の経験者でもある。
- 本記事の内容はあくまでスキンケアの方法をご紹介したもので あり、アトピー性皮膚炎の治癒を目的としたものではありませ ん。また、個人々々の症状によりスキンケアの方法は異なります。
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冬を迎え、乾燥が気になる季節です。
アトピー性皮膚炎の場合、皮膚の適切なケアを行うこと は、症状の悪化を防ぐためにも大切です。
ただ、アトピー性皮膚炎の症状は、乾燥した状態、ジュ クジュクした状態、傷を伴う状態など、千差万別。症状 ごとに適切なケアも異なってきます。
そこで今回は、実際の皮膚の症状を写真で見ながら、適 切なケアとはどのように行えばよいのかを解説します。
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「スキンケア」とは、文字通り肌をケアすること。でも肌は、 日常生活内のさまざまな要因から影響を受けています。
睡眠不足、汗をかかない生活、代謝不足の生活、脂質の 多い食生活など、皮膚に悪影響を与える要因は、生活の 中に潜んでいます。
皮膚に対するアプローチはもちろん大切ですが、ケアし た皮膚を悪化させないために、睡眠、運動、食事、入浴、 そしてストレスの解消などにも気をつけましょう。
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トラブル肌とは、主に、角質層の水分不足、バリア機能 の低下状態を指しています。
角質層の水分不足は、かゆみを知覚する神経線維の表 皮内への侵入を許します。バリア機能の低下は、異物の 侵入を許しやすく、感染症にもかかりやすくなります。 トラブル肌のケアは、水分保持を考えた保水と保湿、そ してバリア機能を維持させるための保湿と保護を、肌の 症状に合わせて組み合わせて考えます。