アトピー肌にやさしい夏のスキンケア |
- アトピー性皮膚炎の肌は、かゆみによる掻き壊しなどが原因でバリア機能が低下した状態になっています。
冬の時期は、乾燥によるバリア機能の低下が悪化要因となっていました。しかし、これから夏に向けての季節は、大気中の湿度が上昇して肌の乾燥はやわらいでいくでしょう。
そのため、これからの季節に注意すべきなのは、肌の乾燥よりも感染症です。湿度と気温の上昇は、感染症の原因となる細菌やウイルスが皮膚に住み着くには、とてもよい環境を作り出すからです。
- 感染症対策のスキンケアの基本は「洗浄」と「保護」です。外出から帰宅した際、露出部位に炎症やダメージのある肌に、大気中の異物(ホコリ、黄砂など)がそのまま付いた状態では、さらなる炎症が引き起こされます。
すると皮膚の防御機能が急激に低下し、通常は防御可能な日和見菌が繁殖しやすい状態となります。特に、湿度が上昇してくると、こうした日和見菌の繁殖に適した環境となるため要注意です。炎症部位は、定期的に洗浄するよう心がけましょう。