アトピー悪化を防ぐ4つのポイント |
冬から春先の悪化要因である、環境の変化に対する心身への影響を軽減するためには、睡眠が重要となってきます。睡眠には、その日に受けた肉体、精神への負荷(ストレス)を解消し、翌日の行動を行うために必要な準備(内分泌などの調整)を行う役割があります。睡眠を十分に取らないと、アトピー性皮膚炎にも関わる副腎皮質ホルモン、成長ホルモンの分泌量が十分でなくなり、またその日に受けた負荷の回復が遅れると、そうした負荷が少しずつ蓄積していくことで、自律神経へも影響していくことになります。 春先の症状悪化の解消には、まず十分に睡眠をとることが最も大切になってくることを忘れないようにしましょう。
乾燥する時期は、スキンケアアイテムとして、油分系のアイテム(オイルなど)を使うことが多くなります。ここで一つ注意したいのは、油分系アイテムは「保湿」は行えても、「保水」が十分にまかなえていないことがあることです。
もともと、水分蒸散量が増え、あるいは掻き壊しによるバリア機能の低下で、角質層は水分が少ない状態になっています。そこにオイル系のアイテムだけで肌をカバーしても、乾いた砂場にシートだけかけても砂場が潤わないのと同じで、肌の乾燥状態が著しく改善することはありません。
そこで大切なのは、まず「保水」をしっかり行うことです。ローション系のアイテムや、水分を多く含むジェル系のアイテムで、まず角質層に十分な水分を与え、次に、オイル系アイテムなどで与えた水分の蒸発を防ぐようにしましょう。