苦手な季節を乗り切る夏のアトピーケア万全マニュアル |
- エアコンを上手に使うには
- 夏は暑さで睡眠不足になりがちです。睡眠不足を防ぐポイントは、睡眠時の室温調整と寝具環境の改善の2つが考えられます。
睡眠時の室温調整については、エアコンの上手な使い方と、室内を乾燥させない空気の循環を作る工夫が大事です。
エアコンで気をつけたいのは、部屋を冷やしすぎると体がだるくなったりして体力を消耗してしまうこと。さらに室内の乾燥が肌の乾燥につながることです。あとぴナビでは、タイマーを使ったり、扇風機の併用で工夫し、エアコンのつけっぱなしは避けるようアドバイスしてきました。
- しっかり眠ることが一番大事
- しかし、ここ数年の気候変動による熱帯夜の暑さは尋常ではありません。そこで、最近では今までとは違ったエアコンの使い方も提案しています。それは「ものすごく暑い日は、エアコンの設定温度を最大限高く(29〜30度)し、一番弱い風量で一晩中つける」という方法です。
一晩中エアコンをつけっぱなしにすると、どうしても空気は乾燥してしまいます。その対策としては、部屋を閉め切らずに入り口の扉を少し開けたり、外気が入るように窓を少し開けることです。
エアコンつけっぱなしで窓も開けてしまっては、エネルギー効率があまりいいとは言えません。しかし、一番大事なことはしっかり睡眠を確保することですから、このような方法も提案しています。実行してみた方からは「この方がよく眠れた」という声も多いので、暑さで眠れない人は試してみるとよいでしょう。
- 大量の寝汗は、自律神経のアンバランス
- 次に、寝具環境の話です。眠れない原因として、暑さとともに寝汗があります。アトピー性皮膚炎では、大量の寝汗をかいてしまう症例が多いものです。あとぴナビにも、昼間はさほど汗をかかなくても、夜の就寝時だけ大量に汗をかき、目が覚めて眠れないという相談がよくあります。
これは、自律神経のバランスが崩れてしまっているためと考えられます。自律神経は人間の意思とは別に、内分泌系や免疫系に働きかけて体全体を調整しています。汗も自律神経に制御されているので、自律神経の働きを正常に戻さなければ異常な寝汗もなくなりません。そして、自律神経を整えるために最も大事なのが、十分な睡眠を習慣づけてストレスを減らしていくことなのです。
- 自律神経を整えるための寝具選び
- あとぴナビでは、寝具環境を整えることが快眠につながり、自律神経のバランスを整えることにつながると考え、寝具や寝汗で悩んでいる方にはエコアをオススメしています。
エコアは、抜群の通気性を持つ新素材によるマットレスで、医療施設はもちろんスポーツ選手の健康管理にも活用されています。シーツは取り外して簡単に洗濯でき、本体も風呂場で丸洗いできます。だからダニなどが生息しにくいことも特徴です。
- 合成洗剤が汗と混ざると悪化する
- シーツや枕カバー、布団カバー、寝巻きを洗濯するときにも注意が必要です。合成界面活性剤などを使った洗剤で洗濯すると、洗濯物に界面活性剤や化学物質が残っており、それが寝汗と混ざって皮膚に作用し悪化する原因となることがあります。
あとぴナビでは、界面活性剤を使わない重曹による洗濯洗剤「安然宣言」をオススメしています。界面活性剤は、度々説明してきたように皮脂まで落としてしまいます。肌にやさしく、イオンの働きでしっかり汚れを落とす安然宣言は、界面活性剤が入ってないから泡を出さないため、すすぎの回数も減ります。環境にもとてもやさしい洗剤です。