アトピー克服体験記 |
- 宮城県:市川さちえさん(29歳)
1975年2月1日生まれ。 24歳で発症した成人型アトピー。幼児期に喘息を経験しているが、アトピーによる通院歴はなし。 食物アレルギーもなかったが、東京での無理な生活がアトピーを引き出した。 根本から体調を立て直すため、地元・仙台に戻ってオムバス式入浴法に専念。 1年足らずで重篤期を乗り越えると、段階を踏んで社会復帰にも成功。 |
|
夢はモデルか舞台女優。 大きな希望を胸に走り出した矢先、目の前に立ちはだかったのがアトピーでした。 対症療法ではなく、本物の健康を手に入れたい。 そんな思いでオムバス式入浴法に専念した市川さちえさん。 アトピーを克服した今、「やはり体が資本ですね(笑)」と、 明るい笑顔で新たな夢にチャレンジしようとしていらっしゃいます。 |
|
宮城県 市川さちえさん(29歳) |
|
- 「充実してて、すごく楽しかったですよ。そんなときにアトピーが出て、私の第一の人生はそこで終わったな、みたいな感じでした。結局、モデルの仕事も3〜4年しかできませんでしたよね」
アトピーに夢を阻まれた当時の思いを振り返る市川さちえさん。レンズを向けると笑顔がピタッと決まるのは、さすが元モデルさんです。
舞台女優やモデルを目指し、地元・仙台から東京に移り住んだのは10年ほど前のこと。しかし、通っていた養成学校が倒産し、仲間と一緒に有限会社を設立。自ら売り込みに走り回り、ようやく波に乗り始めた矢先のことでした。
「生活はグチャグチャでしたね。急にオーディションが入れば夜11時でも行きましたし、お金がなかったから菓子パンばっかり食べてて、あとデパ地下の試食とか(笑)。そのうち少しずつ仕事が増えて、郊外のオンボロアパートから都心のマンションに引っ越して、さぁ行くぞー!っていうときでした。だから本当に悔しくて……」
幼児期に出ていた喘息は、小学校に上がる前に沈静化。アトピーも食物アレルギーもなく、健康に不安を感じることなく成長してきたのです。そんな市川さんにアトピーの兆しが現れたのは24歳の春。肘の内側に出現した軽い炎症が、首周りにも出るようになり、かゆみが強くなり、皮膚科を受診することに。