アトピー克服体験記 |
- 川内 茜さん
- 人の肌とは思えない肌になってしまった自分を見て、「正直、死んでしまいたいと思い詰めたこともしょっちゅうありました」とおっしゃる茜さん。肌も気持ちも最低最悪だったのは2014年秋のこと。一生抜け出せないかもと苦しんだその肌状態、あの時期も、気づけばすでに過去のことに。過酷で長かった茜さんの1日1日を支えたのは、ご家族の愛と、あとぴナビの「LINE相談」と、歌のチカラと、これからへの思い。茜さんがアトピーとの濃かった闘い、終わりが見えてきた今を語ってくださいました。
- 血染めのチュビファースト。この写真を覚えている読者の方も多いのではないでしょうか。
川内茜さんが「Kさん」として「あとぴナビ」に最初に登場したのは、2015年5月のこと。ラインで相談したやり取りの部分部分が画像入りで紹介されたのです。見ているだけで痛そう、つらそうな足の写真がそこには並び、添えられた苦しい胸の内を吐露する言葉に、読む人も胸の詰まる思いをされたことでしょう。
症状の写真としては「足」の画像だけが使われていましたが、アトピーが噴き出していたのは足だけではなく全身でした。つらさは体じゅうに詰まり、そして、あふれ出していたのです。
- ◆◆◆ 物心ついた頃からアトピーと暮らしていた
- 「生まれつきアトピーでした。物心ついた頃から病院通いをしていました」
ステロイドの使用も幼いときから。ステロイドがよくないと知って非ステロイドや漢方薬に切り替えたこともあったそうですが、またひどくなってはステロイドに戻る、ということもあったとか。
「中学1年か2年のときに母があとぴナビの漫画の広告を新聞で見つけて、それが自宅温泉湯治を知るきっかけになりました」
きっぱりと薬を断って始めた湯治。体から流れ出る汁に驚き、痛みに耐え、体内に溜め込んだ薬を追い出すつらさを初めて知ることになりました。
「それが今から12年くらい前のことになります。自己免疫を高めて治すということなので、これが一番いい方法だとも理解していました。ずっとつらかったアトピーがなくなる日がくるかと思うとワクワクして、治せる希望を持てたのを覚えています。確か、3、4カ月で汁が出なくなりました。こんなに変わるものなのか!とうれしかったですね」
その後しばらくはいい状態が続き、高校2年で再び症状が、今度は頬の上あたりに限って現れています。そのときも自宅温泉湯治に励むこと約2カ月でキレイな肌に戻せた茜さん。そこから22歳になるまでは、アトピーの存在も忘れ、あとぴナビとも無縁で過ごせています。