アトピー克服体験記 |
- 岡山県片山真衣ちゃん(6 歳)
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「今年のゴールデンウイークはバンガローを2棟借りて姉の家族と一緒にキャンプに出掛けました。夜は子どもたちだけで寝たいと言い出したのでそうさせてみました」。こう語るのは片山真衣ちゃんのお母さま・美佳さんです。
真衣ちゃんがアトピーでつらかった頃なら、「キャンプ場の布団なんてダニがどんだけいるかわからん」と思っていただろうと美佳さんはおっしゃいます。
親が付かずに子どもたちだけで寝かせるなんて無理だったでしょうし、ましてやお風呂にしっかり入れないキャンプにわざわざ出かけて行こうとも思われなかったことでしょう。
「アトピーだからこれはできない、あれはできないと思うことが今はもうなくなりました。以前は、車でどこかへ行くのも、乗っている途中にかゆくなり出したりして、こちらも気が気でなかったんですが、今は全く気にせず神戸に行ったり京都まで行ったり、日帰りで遠出も楽しんでいます」
- 体の中からわき出るかゆみステロイドに頼った過去も
- 生後4カ月で3種混合の予防接種を受けたことがきっかけになったのか、その日を境に強烈なかゆみに悩まされるようになってしまった真衣ちゃん。頭、顔、体、どことなく掻き壊しては汁を噴き出していました。お母さまの信念でステロイドは使わずにその最悪の状態をどうにか乗り越え、そこから1年、2年が過ぎていきました。
そして2歳半の夏、プール遊びをした日から再び肌トラブルが発生。乾燥が日に日に激しくなり、秋になり、冬になるにつれ、かゆみは倍増していくようでした。
やがてふくらみのある小判型の湿疹が全身に広がるようになり、夜はかゆくてかゆくて眠れない毎日が始まりました。
絶対に使いたくなかったステロイドに救いを求め、ほんの少しだけでやめるはずが、気づけば常に塗ってしまうように。本当にこれでいいのか美佳さんは悩みに悩みました。「あとぴナビ」に連絡を取り、真衣ちゃんの体を薬ではなく入浴法で強くしていくことになりました。それが4歳になる手前のことでした。
試しにレンタルしてみた活水器、ペットボトルで便利に届く濃縮温泉、加えて、錠剤をお湯に入れるだけでとろり滑らかになる薬用重炭酸湯を用いる方法で真衣ちゃんの入浴法はスタートしました。
途方に暮れるしかなかった真衣ちゃんの肌の乾燥具合が、なんと2週間で一気に改善。そのうれしさは、片山家に明るく大きな希望をもたらしたことでしょう。
そこから一進一退するも、不安な点はすかさずLINEで担当の奥田滋相談員に相談してその場で解決。不安を長く引きずらずに済むシステムが美佳さんの心を軽くしていました。
その後、風邪やカポジ水痘様発疹症にもかかり、状態がドンッ!と落ちることも経験。不安がピークな時期こそあとぴナビの相談システムが力を発揮したよう。感染症が退いた後は、肌が力強く生まれ変わっていたような真衣ちゃんになりました。
- ポリポリ掻く その程度は今だってある
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そこから2年近くを経ての真衣ちゃんの「今」は、本当に元気そのもの。
「あれだけ奥田さんに相談しまくっていましたが、今は申し訳ないくらいご無沙汰しています」
それは真衣ちゃんになんの心配もない証、喜ばしいことなのです。「実はときどきは肘のあたりが乾燥したり汗に負けたりしてポリポリ掻くことが今もあるんです。だからと言って悪化につながるものではないので心配することもありません。まだこれがあるからと何かを我慢することもなく過ごしています」
今、真衣ちゃんは小学1年生。本を読むのが大好きで、国語と音楽と体育が得意。学校が楽しくて仕方ない活発な女の子になっています。
「先日は運動会の練習で汗をだいぶかいたようですが、そこからかゆみが出るということもありませんでした。学校に行っている間は私は何もできませんが心配もしていないので大丈夫です」
お守り代わりに携帯用の小さな「APローション」を1つ、ランドセルに。 「何かあったら両手で広げて塗ってね」と持たせているのだそう。
もうすっかりアトピーを気にすることはなくなった美佳さんですが、
「でも油断はしないようにしています。お風呂は今もしっかり続けています」
朝は、真衣ちゃんがスッポリ入れて余裕のある大きさの容器が専用湯船。そこに活水器を通したお湯を入れ薬用重炭酸湯のタブレットを1錠だけ溶かし30分入浴。夜は大きな浴槽に活水器のお湯+薬用重炭酸湯のタブレット2錠に、朝の残り湯をザーッと加えて20~30分湯船に浸かります。
「早く上がって遊びたい」「いつまで入ったら真衣は治るん?」と、真衣ちゃんは言うこともあるそうですが、「かいー、かいーになったらイヤやから入っとんじゃからな。これは真衣のためでしょ?」と伝えると「ハーイ」と聞き分けてもくれるようです。