アトピー克服体験記 |
- 河田久美子さん 拓斗くん(12歳) 育民くん(7歳)
かつての「成人病」が「生活習慣病」と総称を改めたならば、 薬に頼る生活習慣が難治化させているアトピー性皮膚炎も その代表格でしょう。 薬を愛用しながら成長した河田久美子さんは、 その生活習慣のまま妊娠そして3人の男の子を出産。 親子で薬を塗るのが日課になっていました。 しかし、その勘違いに気付くと即、薬を断って自宅温泉湯治へ。 現在の河田家には、風邪もひかない健康的な生活習慣が 根付いています。 |
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河田久美子さん 拓斗くん(12歳) 育民くん(7歳) | |
久美子さん
ステロイドを断って4カ月経過。全身が紫に変色し、首も手も傷だらけに。 |
久美子さん 顔から首回りの炎症が落ち着いてきている。 湯治開始から約3カ月で、離脱は一旦小康状態に入った。 |
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- 青々とした山や田畑が広がる新潟県の山間部にお住まいの河田さんご一家。冬は雪に閉ざされる豪雪地帯だけに、水も空気もきれいなところです。
「これ以上空気のきれいなところって言ったら、山籠もりでもしなきゃあならない」と苦笑いするのは、一家の大黒柱である河田尚喜さん。自宅温泉湯治を知る 直前、都市部にある大きな病院で勧められたのが、「空気のいいところへの転地療養」だったのですから、尚喜さんが思わず苦笑するのも当然です。
- かゆみが出るたびに薬局でステロイドを
- 河田家は尚喜さん久美子さんご夫妻と、長男の拓斗(たくと)くん、次男の忍(しのぶ)くん、三男の育民(いくみ)くんの5人家族。その中でアトピー性皮膚炎と診断されたのは久美子さんと拓斗くん、育民くんの3人でした。
尚喜さんは若いころ乾燥肌ではあったそうですが、かゆみに悩まされたことはなく、皮膚科とは無縁の生活。一方、久美子さんは赤ちゃんのときから肌が弱く、顔に湿疹が出ては近くの温泉へ連れて行かれたとか。
小さいころはそれでよかったのですが、中学生になって肘の内側や膝の裏に炎症が出ると、今度は皮膚科に行って薬を塗るようになったのです。
「薬をつけるのがよくないなんて思いもしませんでしたし、病院でもらったフルコート(薬効の強さを表す5段階の中位に位置するステロイド剤)は薬局でも買えますから、かゆみが出てくると自分で買ってきては塗ってましたね」
ステロイドの副作用はおろか、アトピーという言葉すら一般には馴染みがなかったころのことです。久美子さんは病院や薬を針の先ほども疑ってはいませんでした。