アトピー克服体験記 |
- 松本真佐代さん(31歳)
努力が実り、希望の職業に就き、 社会人としての一歩を踏み出した “夢の矢先”で、全身にアトピー がドッと噴き出した…。それは、 疲れや精神的なストレスがたまり にたまると健康が脅かされると知 った瞬間でした。手に付けた技術、 せっかく入った道だけど、躊躇せ ずに治すことを優先したのは「自 分のことを大切に思っていけたか ら」。すっかりキレイな肌を手に 入れ、かわいいお子さんたちに恵 まれ、あの頃には知らなかった輝 く未来を今生きている「松本真佐 代さんの場合」をご紹介しましょ う。 物心ついた時からお尻にアトピーが出ていた。薬は使用していない。 美容専門学校に通い出し、生活の不規則さとハードな毎日に疲れが 溜まり、お尻以外にも症状が出る。 きょうだい3人の肌のために源泉を取り寄せる形での自宅温泉湯治 を開始。しっかり湯治に励んだ期間は約2年。 |
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松本真佐代さん(31歳) | |
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ここ5年はアトピーらしい症状に悩ま
されたことがないという松本真佐代さ
ん。アトピーがないというだけでなく、
きめ細かな美しい肌がとても印象的で
す。「今を一言でいえば『快適!』。かゆ
いぃ〜っていう感覚がないのはなんとも
楽ですね」と、晴々とした笑顔で語りま
す。
子どもの頃からずっとあったかゆみ、消えてほしくてたまらなかったかゆみ が、自宅温泉湯治に励む日々を経て、気 づいたらなくなっていた。知らぬ間にア トピー完治が人生の目標でもなんでもな くなって、今は二児の母として大忙しの 楽しい毎日を過ごしています。
- 薬で抑えてこなかった。それが大正解
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真佐代さんは三人きょうだいの長女。
真佐代さんだけでなく、妹さんにも弟さんにも子どもの頃からアトピーが出
ていたそうです。「私の場合、全身に出
だしたのは高校を卒業してからで、そ
れまでアトピーはお尻にだけ出ていた
んです」。
かゆくてたまらないからバリバリ掻 きむしっては血も汁も出て、それが下 着にベッタリと付き、下着は皮膚に張 り付いてはがすのが痛い。物心ついた 頃からそういう毎日。「だから修学旅行 なんかがあると嫌で嫌で。お風呂で誰 かに見られないかって…」。 授業中もお尻が熱く、むれて、不快。 おとなしく長く座っていられなかった そうなので、人の何倍も授業時間が長 く感じられたのではないでしょうか。 「小学生の時って、みんな、スカートの 下にブルマを履いていたんですが、私 はできませんでした。むれてしまうの で」。
そうした症状を抱えながらも、お母 さまの「薬は使わない主義」にのっと り、ステロイド剤とは接点をもってこ なかったという真佐代さん。
「母は、何か悪いものがあるからこそ 症状が出ているんやろうという考えでし たから、特に病院に行くこともありませ んでした。大きくなったら治るとも言わ れていましたが、大きくなるにつれ、ど んどん症状が出てきてしまいました。で も、やはり大きくなるにつれ、ステロイ ドの怖さも聞くようになってきたので、塗らなくて本当に良かったなとも思いま したね」