アトピー克服体験記 |
- 勝田雄一さん(41 歳)
勝田さんが最初オムバスの自宅温泉湯治を始めたのは18年も前のことでした。そのとき一度は3年半ですっきり治せたアトピーが、 10年を経てドンと再発。症状のつらさもさることながら、理由がつかめない苛立ち、モグラたたきのように次々出てくる炎症へのやるせなさ、 長引く不安…。日々苦悩するなか、いつのまにかたどり着いたのは「いい意味であきらめる」という境地。これがとてもプラスに作用していきます。 長年不安の中にいた勝田さんが、今は力強く「アトピーは治せます!」とみなさんに伝えてくれる克服記です。 アトピー発症は15 歳。額にかゆみが起こり、皮膚科に通い出した。ステロイドは塗り薬を始め、 内服、注射も。他にも漢方薬、クロレラ、ニンニク、米ぬかなどを使った健康法も試す。 薬使用歴7 年半。以降、オムバスの自宅温泉湯治に切り替え、3年半で治癒。10 年後に再発。そこから2 年ほどで症状が出なくなる。もうぶり返さない自信も得た。 |
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勝田雄一さん(41 歳) | |
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「マイナス思考なんですよ」。性格をうかがえば、そう即答する勝田さん。「全然プラス思考ではありません。
頑張らなきゃと思うとつらくなるんです」と苦笑いします。
「アトピーとの闘いは、何か目標を目指して歩くのではなく、一歩一歩進んでいくうちに、目標が後からついてきたという感じなんです」
飼い慣らしたいはずもないのに、アトピーを長年退かせられずに頭打ちになっている方は多いことでしょう。そういう方にこそぜひ読んでいただきたい、 勝田さんからの魂のメッセージ。なるほど!と心に響くアドバイスが見つかりますように。
- 二十歳そこそこで、お先真っ暗の中にいた
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アトピーの発症は中学3年生、15歳の少年時代でした。高校受験のストレスも多分体への負担になっていたのでしょう。
眉毛の上辺りがかゆくなり出して、掻くとポロポロと皮膚が落ち、眉毛は抜けていきました。
皮膚科に行って塗り薬をもらい、塗り込む毎日が始まりましたが、塗り続けても症状は一向によくならず、額全体が赤くただれていくようになっていったそうです。
「高校時代は、症状は局所的で額だけでした。塗り薬はしばらく同じものを使い続けると効かなくなるので、医者任せでどんどん強いものになっていきました」
20代に突入する頃には全身症状に移行し、薬を塗る範囲も広範囲になっていっています。塗り薬だけでなく、飲み薬も、そして注射もと、 アトピーは5年ほどの 歳月をかけてどんどん”大ごと”になっていきました。
皮膚科での治療以外にもクロレラや漢方薬などを、アトピーにいいと聞けば並行して取り入れていたそうです。
「そのうち、感染症にかかるようになってしまいました。普通だったらかからないような感染症にです」
ステロイド剤は「免疫抑制剤」。内服薬によるダメージは大きく、また、注射といった血液中にストレートに入れる方法で免疫抑制剤を使い続けた結果、 免疫力は相当に落ちてしまっていたようです。
「何の知識もなかった」という勝田さんにとっても「だんだん、体がおかしなことになっていっているぞという実感」はあったとか。
オムバスを知ったのは親戚からの勧めでした。オムバスの書籍を読み、そこに出ている写真を見て、本当にこんな風に治っていくのか、 はじめは半信半疑だったと言います。
「ただ、このままアトピーが治らないでいたら、もう自分の人生、お先真っ暗だなという心境でしたので、藁にもすがる思いでした。 湯治を始めることは希望にもなりましたね」
勝田さんは23歳の冬に、自宅温泉湯治を開始しています。源泉を何ケース分か浴槽に入れて入るスタイルの湯治でした。24時間風呂で温泉をきれいにしても、 入るたびに体の中から噴き出る老廃物でお湯は茶色くドロドロに濁っていきます。
「なんとも形容しがたいひどい臭いもしていました。こんなものが自分の体から出てくるなんてとぞっとしました」