アトピー克服後のNew Life/My Work |
- 野澤アテネくん(9歳)
野澤アテネくんは、アテネオリ ンピックが開催された2004年 に生まれた男の子。生後2カ月 から顔をはじめほぼ全身の肌がカ サカサジュクジュクになり、かゆ みを訴えては大泣きしていた赤 ちゃんでした。
ご両親は、ステロイドにははじ めから手を出さず、自宅温泉湯 治とスキンケアのみでアトピー克 服に挑みました。 それは、アテネくんのお父さま・ 昭夫さんが、オムバスの自宅温泉湯治 でアトピーを克服した経験者だったからです。ス テロイドではアトピーが治っていかない現実を身 を以て知っていたからこその選択でした。 アテネくんの場合、掻いては血だらけ・汁だ らけになっていた激しいアトピー症 状でしたが、湯治開始から1年後に はグン!と回復し、そこからは右肩 上がりにスーッと赤ちゃんらしい肌 に! 足首あたりに残したカサカサ が最後に消えてからというもの、も うすっかりアトピーとはサヨナラで きたようです。
アテネくんの 「克服体験記」 が「あとぴナビ」 に掲載されたの は2007年6 月。もう7 年 も前のことです。
克服体験記の取材当時 は、わんぱくで愛らしい2 歳児だったアテネくん。何 か楽しいことを常に探してはワクワクしていた 様子が印象的でした。
今では小学3年生。 現在の元気なご様子 をお母さま・陽子さ んにうかがおうとし たところ、「まずは本 人から話をさせます ね」とのこと。どん なお話が聞けるので しょうか。
- 将来は社長に。そして、オリンピック選手になります!
- 「野澤アテネです!
!」、"元気"が詰まった明る
い声。
「今、何をしているときが一番楽しいですか?」 との問いに、
「学校ではみんなと遊ぶことですね。鬼ごっこ とか。仲のいい友達とは自由帳に"おもしろいこ と"を書き合って遊びます」と、なんとも子ども らしいお答えが返ってきました。
ハキハキとしていて丁寧な言葉遣いに、親御さ んの深い愛をしっかり受け止めて育っている"まっ すぐさ"がうかがえます。
好きな勉強は「図工」で、絵を描くのが得意だ とも教えてくれました。
「どういう絵を描くのかは、まー、あのー、『思 い出に残ったこと』を描きます。一番最近の話だ と、自分たちで作ったお米の『きずな米(まい)』 のことを描きました。僕は『きずな米』を作って いるときの草取りのことを描きました」。内容も さることながら、お話が上手なことにビックリし ます。
その「きずな米」で今度「おにぎりパーティー」 をするそうで、それをとても楽しみにしているア テネくんです。
家での楽しみは、弟・ロンドンくん(ロンドン オリンピックの年に誕生! 現在1歳7カ月)と 遊ぶこと。 「ロンドンはまだ小さくて少ししかわかってい ないのですが、一緒にジャンケンをして遊びます」 ちょっと歳が離れた弟くんをとてもかわいがっ ているアテネくんは、ロンドンくんのお世話も買っ て出ているそう。
「お母さんがご飯を作っていたり、たいへんそ うなときには、僕がロンドンを見ています。火の 近くに行かせないようにしたりします」 とても優しくて、なおかつしっかり者。責任感 も強いお兄ちゃんなのですね。 ほかにも行っている「お手伝い」には何がある かを聞けば、「お風呂洗いをしています」とのこと。 「お母さんに教えてもらって、やってみたら楽し かったので自分ですると決めました」と。
話せば話すだけファンになりそう! そんなア テネくんに将来の夢を聞いてみると、
「お父さんとお母さんがやっているスポーツ店 の社長になりたいです」と即答。そして、「社長 になっても、オリンピックにも出たいと思ってい ます」とも。
かつて2004年、オリンピックイヤーに生ま れた一人の子どもが、今アスリートとして夢の舞 台に立つ--、「アテネ」という名前を説明する アナウンサーの様子さえ目に浮かびそうです。
なんでもアテネくんはスキーが大好きだそう で、腕前もかなりの模様。「八海山スキー場(新 潟県)は簡単すぎて(笑)」と、余裕の発言も飛 び出しました! 頼もしいですね。
でも、オリンピックには「スキー」で出るか、「体 操」で出るかは思案中なんだとか。アテネくんの なかで夢は際限なく広がっているようです。アト ピーが夢を邪魔しない、この健康状態がうれしい ですね。