アトピー克服後のNew Life/My Work |
- 福元弘美さん(48 歳)
- 冊子の「あとぴナビ」2012年1月&2月号のアトピー克服体験記に登場し、子どもの頃からのアトピーを、大人になってから治せた喜びを豊かな言葉で語ってくださった福元弘美さん。
治せた! 長年の望みを叶えたからには、「これからは、後悔しない人生を送りたい」とお話しになっていました。
あれから2年、今も元気にお過ごしか、そして、後悔したくない生き方をどのように実現しておられるか、お話をうかがいました。
- あきらめた仕事に再挑戦!毎日が楽しすぎる
かつてアトピーが噴き出していた頃に就いていたのは、弘美さんが大好きな仕事でした。 それは、飛行機の製造に携わるもの。やりがいに満ちた仕事だったのです。しかし、全身から汁が滲み出る状態では無理がきかず、休職。さらに休職の延長を申し出ると「自己管理ができない人は要らない」との判断が下され、やむなく解雇に。
健康体であれば実力を発揮できたはず。輝けていたはず。悲しみでいっぱいになった辛い経験でしたが、すっかり健康を取り戻せた今、再びその仕事にチャレンジし、見事! 復帰を果たしたそうです。
克服体験記登場後に動き出した、弘美さんの新たな挑戦です。 飛行機製造、そのとてつもなく大きな仕事の現場に立ち、弘美さんは、キラキラ瞳を輝かせて毎日を力強く過ごしています。
持ち前の細やかな気配りで丁寧に仕事に打ち込んでおられるのでしょう。戦力として大いに頼られ、夜遅くまで働く日も多いのだとか。「なので、睡眠時間は長くは取れないのですが、短めながらもとても深い眠りを得られていると思います。毎晩、電気を消した記憶がないほどなんですよ(笑)。朝はスッキリ目覚められます」 いつかここに戻りたいと思っていた職場に再び戻ることができた喜びをかみしめている弘美さん。憧れの仕事に就けている事実が、体力的にも精神的にも"自信"をもたらしていることでしょう。今の充実のベースは、まさに仕事にあるようです。
- 会いたい人には会うしたいことはする「いつか」ではなくて「今」
- 「アトピーを治せたからには、これからは後悔しない生き方をしたい」--、克服体験記取材時に話された、とても印象深い言葉でした。それを実現するために、したい仕事を自らの手でつかんだだけでなく、プライベート面でも有言実行のご様子。
「『会おうね、会おうね』と言うばかりで長く会っていなかった友人がいたのですが、彼女を乳がんで亡くしてしまいました。とても後悔しました。会いたい人には会うことが大事だとつくづく思いました。いつかではなく今、時間をつくることが大切なんだと。
ですから、したいと思うこと、やっておきたいことは先延ばししないようになりました。私は、音楽を聴くのも好きなので、いろいろなジャンルの音楽を聴きに出かけています。コンサートなどの開催も多い、愛知という地域に住んでいますので、機会にも恵まれています」
クラシックもポップスもピアノの演奏会も、行きたいと思った公演には足を運ぶ。それが今の"充"に大いに関係しているのですね。「あの克服取材後に中国に旅行にも出かけました。子どもの頃からずっと憧れていた万里の長城に行ってみたんです」 来たいと願っていた場所に立っている不思議、長い長い年月をかけてそれは多くの人たちが通ってきた道を踏みしめる高揚感で弘美さんは満たされていました。「初夏に出かけたのですが、今度は紅葉の季節にも行ってみたいと思っています」
万里の長城は、坂に斜度がかなりあり、体力も要るツアーだったそうですが、体調面でもまったく問題なし。肌に影響が出ることはもちろんありませんでした。
次に行きたい国はスペイン。情熱の国! 弘美さんのことですから、まとまったお休みが取れたら、すぐにでも機上の人になられることでしょう。