アトピー克服後のNew Life/My Work |
- 廣越紀子さん
2011年3月号の「あとぴナビ」でアトピー克服体験記に登場くださった廣越紀子さん。音楽大学卒業後にフランス、そしてモロッコへと音楽留学し、〝生きる力〞を身につけて帰国されたお話は、多くの読者に、前向きになる見えない力を与えてくれたことでしょう。 あれから4年近くが経ちました。今も紀子さんはお元気でお過ごしか、今はどのようなことに挑戦しておられるか、お話を伺いました。 |
- 紀子さんのアトピー克服
- はじめに、紀子さんのアトピー克服の経緯をざっと振り返りましょう。
中学1年生の頃にアトピーを発症。ステロイド治療、漢方薬治療を試みるも症状が広がり、自宅温泉湯治に切り替え、まずは順調に克服を遂げていきます。高校3年生の受験期も、ストレスによる症状のぶり返しなどはなく、それは楽しい音大時代に突入。青春を謳歌していました。
しかし!アルバイト、夜ふかし、体によくない食事などが原因となって、大学2年のときにアトピーが再発。
早く治そうと焦るばかりに、湯治、運動をがむしゃらに頑張り過ぎて免疫力を落とす結果に。次々に感染症にかかるも、不思議なことに、それらを乗り越えるとアトピーも影を潜めていきました。
念願だった海外留学に出て、体を過信せずに暮らす心構えをベースに、食事も睡眠も健康第一で考える生活を自分で組み立てていった紀子さん。とはいえ、"守り"にのみ専念するのではなく、そのとき、その場所でしか体験できないことには心から楽しんで飛び込んでいく、そんな経験も重ね、それが紀子さんの心も体も強くしていったのです。
たった一人で見知らぬ国で、音楽の勉強をしながら暮らしを組み立てる--、人として大きく成長しながら、アトピーも乗り越えていった紀子さんでした。