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アトピー克服体験記

神奈川県中條鷹信くん(12歳)



生後４カ月で発症した鷹信くんのアトピー性皮膚炎。何度も絶望感を味わいながらも2年半かけて克服した経験は、今では中條家の宝物です。元気いっぱいのスポーツ少年に育った中條鷹信くんは現在12歳。この春、希望の私立中学に進学。今では野球部の練習に没頭する日々です。克服後は「のびのびとした子に」との思いで子育てしてきたというお母さまの夕子さん、そして鷹信くん本人に、その後の体調や近況、中條家の子育てについてもお伺いしました。
	神奈川県中條鷹信くん(12歳)

今年から中学１年生になった中條鷹信くん。アトピー克服後も生活面に気を配り続けたご両親の支えで、今では皮膚の症状もすっかり安定し、この春は本人希望の私立中学に見事合格！

中学受験を決めた当初は、疲労やストレスから症状が再発しないかと、気がかりだったというご両親。もしもアトピーが再発した場合は受験を断念する覚悟で臨みましたが、受験勉強中はとくに症状が出ることもなく、無事に乗り切ることができました。

志望校に合格できたのは、鷹信くんが自分の意思で頑張り抜いたからこそですが、「湯治を行っていた頃に身につけた早寝早起きを基本とした生活習慣が、 10年後の受験勉強を乗り切る大きな支えになった」と、お母さまの夕子さんは振り返ります。

入学後は念願の野球部に入部して練習に励む毎日。鷹信くん本人は「自分がアトピーだったという自覚はなく、かゆくてつらかったことも覚えていない」といいます。その横で、「覚えていない小さいうちに治してあげたいと思っていたんだもの。その点は本当によかったと思っています」と夕子さんが微笑みます。

スイミングや野球に熱中！やりたいことが普通にできる幸せ

アトピー克服後は大きな病気もなく、覚えているのは水ぼうそうとインフルエンザぐらい。幼稚園の入園時には『湯治の声』※に掲載された克服体験記を読んでもらい、担任の先生に理解を得ることができました。

「普段はかゆくなることはなかったのですが、幼稚園の夏のお泊り保育では、暑苦しい部屋で寝たこともあり、かゆくて眠れず、先生にさすってもらったということもありましたね」（夕子さん）。

その後の鷹信くんは、症状のぶり返しもなく順調にすごしています。体力づくりのために４歳からはスイミングをスタート。このときは、皮膚への影響を考えて、塩素を使わずきれいな水を循環させたプールのあるスクールを選びました。さらに小学２年生からは、少年野球のチームにも参加。

活発で運動が大好きな鷹信くん。プールで泳いだり、野球をしたり、笑顔で楽しく過ごす毎日。こんな一見ごく普通の生活があるのも、小さい頃のアトピー克服体験ぬきには考えられません。本人は覚えていなくても、家族みんなの努力で乗り切ったという経験が、中條家の今の幸せを支えているようです

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