アトピーと「ステロイド」「グリチルリチン酸」本当の話 |
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「ステロイド剤は使い方次第」とおっしゃるが、実はその通りじゃ。
ここで問題なのは「使い方次第では安全」と積極的に使うか、「使い方次第では危険」と消極的な治療法として慎重に使うかどうかでしょう。
その使い方じゃが、ステロイド剤の問題の多くは、長期連用の結果生じておる。
じゃあ、長期連用しなければいいのかな?
というか、いつの間にか「長期連用」になってしまいやすいことが問題だね。
長期って、毎日たっぷり10年間使い続けるみたいな感じ?
意外とそんなケースは稀なんじゃ。最初は1週間に1回ほど塗るくらいが、それを繰り返すうちに、いつの間にか塗る回数が増えて症状が広がり薬のランクも強くなっていく。結局症状が抑えきれなくなり、ステロイドを中止するや強いリバウンドに見舞われるというパターンの方が多いんじゃ。
そんなケースでは「ステロイドを中断するから症状を抑えきれずに悪化しただけ」と医師は言うだろう。その後は、より強い副作用を伴う密封療法や内服薬へと、ステロイド治療はエスカレートしていきがちだよね。
ステロイド剤やプロトピック軟膏など免疫抑制効果を持つ薬剤では、特に3つの副作用と問題点に気を
つけねばならん。