アトピー治療ならあとぴナビホーム医療ナビ > 冷えとりで病が治る 第10回

冷えとりで病が治る 第10回


監修:川嶋 朗(かわしま あきら)
東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所・自然医療部門准教授/東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長 1957年生まれ。北海道大学医学部卒業。東京女子医科大学大学院修了。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院留学。医学博士。専門は腎臓病、膠原病、高血圧症など。東洋医学、代替医療などにも造詣が深く、統合医療に精通。『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)、『クールな男は長生きできない』(ORANGE PAGE BOOKS)、『すべての病は「気」から!』大和書房など著作多数。
  • 本来、小さな子どもは熱のかたまり。手を握ればぽかぽか温かいもの。 しかし今では、子どもの低体温が社会的な問題となるほど、 子どもの体は冷えています。 子どもの冷えの原因と、その対策についてお話します。
  • 子どもを抱っこしたことがありますか? 元気な子どもは、ぽかぽかと温かいですよ ね。これから成長していくために、子どもの 体にはエネルギーが充満しているから、温か いのは当然のこと。でも、昨今では多くの子 どもの低体温が問題視されています。乳児 の頃からアトピーなどのアレルギー疾患を抱 えている子どもを診ても、ほとんどの場合は 体が冷えています。なぜ、現代の子どもは冷 えてしまっているのでしょう?
  • 生まれた頃から心が冷えることもある
  • 子どもの冷えは、胎児の時期から始まっ ている場合もあります。子どもは、母胎内で 受精が成立したときから母親と一心同体。 胎児は、母胎内で外界の空気や光から遮断 された安定した環境に守られ、安心して成 長し誕生のときを迎えます。
    母親と子どもは、妊娠期から無意識のう ちに密接なコミュニケーションを成立させてい るといわれています。治療のために子どもに 退行催眠をかけると、母胎内や出産時の様 子を、まるで覚えているかのように話しだす ことがあります。胎児の頃の記憶が、無意識 の内に刷り込まれているのでしょう。だから、 生まれてすぐに母親から引き離されたり、 子どもにとって何かショックなことがあれば、 それはその子がはじめて体験する「心の冷 え」につながります。母と子のつながり、子 どもの心の成長は、この時期から始まってい るのです。
  • 生活習慣の改善が冷えの解消につながる
  • 生活面に目を向ければ、子どもを冷やす 要因は様々。最も大きいのは、やはり生活 習慣です。生活リズム、食生活、運動習慣 をおろそかにすることは、体の冷えにつなが ります。
    ある中学校で生徒の体温を測定したとこ ろ、約3分の1が36度以下の低体温でした。 その後、極力健康的な生活を心がけ、特に 朝食をとり、睡眠時間を確保するように指 導したところ、低体温の人は約6分の1まで 減ったそうです。朝食を抜かずに、睡眠をし っかりとり、適度な運動を心がける生活に 変えるだけで、体の冷えは改善されるという 好例です。
    文明が発達し、生活が便利になったこと も体の冷えをつくり出しています。特に冷蔵 庫の普及は、子どもを冷やす大きな要因。 離乳期の子どもの中には、冷蔵庫から取り 出したままの冷え切った離乳食を与えられ ることも少なくありません。また、子ども が大好きな清涼飲料水やアイスクリームの与 えすぎも問題です。よく冷えたジュースやア イスが胃腸の中に入れば、胃腸内の温度が グッと下がります。特に腸は免疫機能の要 となる器官ですから、毎日冷やされ続ける ことが体に及ぼす影響が心配です。子ども のアトピーの増加も腸の冷えが大きな原因。 子どもには極力人肌より温かいものを食べ させてください。






アトピー性皮膚炎総合情報サイト「あとぴナビ」ではアトピー性皮膚炎に関しての情報を広く、深く、ユーザー様に知ってもらうため様々なコンテンツをご用意しております。コンテンツの中にはユーザー様から体験情報等提供していただいておりますコンテンツも含まれる為、無料会員制度をとらせていただいております。
すべてのサービス・コンテンツを無料で提供しております。
会員登録がお済みでない場合は以下のボタンからご登録ください。



あとぴナビのすべてのコンテンツをご利用される場合には無料会員登録が必要です
login
知識ナビ ケアナビ 医療ナビ 乳幼児ナビ 体験ナビ スペシャルナビ
あとぴナビインフォメーション アトピーQ&A あとぴナビブログ あとぴナビモバイル facebook