衣替えの季節を快適にするアレルギー対策 |
監修:角田和彦(かくた かずひこ) かくたこども&アレルギークリニック 小児科・アレルギー科 院長 1953年生まれ。1979年、東北大学医学部卒業。専門は小児循環器・アレルギー疾患。自分自身を含め、 5人の子供と妻にアレルギー体質があることから、常に患者の視点ももちながら、具体的なアドバイス ときめ細かい診療を続けている。著書に『アレルギーっ子の生活百科』(近代出版)、『食物アレルギー とアナフィラキシー』(芽ばえ社)、『アレルギーと食・環境』(食べもの通信社)などがある。 |
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秋や春は衣替えのシーズン。特に秋は、春夏の暑い時期に押入
れやタンスにしまい込んであった衣類や、冬用の布団を使い始め
る時期です。
まだ残暑が厳しい9月も、半ばを過ぎると次第に朝夕は冷え込 んでくるもの。特に、台風が通り過ぎたあとは、北からの冷たい 乾燥した空気が入り込むようになります。暑い時期に湿っていた 寝具や衣類、室内の様々な場所にたまっていたほこりは、乾燥に よって空気中に舞い上がりやすくなります。
- 衣替えは慎重に
- ほこりがたちやすくなった時期に、押入れやタンスにしまい込んであった衣類や布団 を出すのですから、アレルギー体質の人は特に慎重になりましょう。肌寒くなってき たからといって、タンスで眠っていた冬服を出してすぐに着たり、しまってあった毛 布や掛け布団をそのまま使うと、思わぬ症状悪化を招くことがあります。
- こんなアレルギー症状に注意
- ダニの糞や死骸、カビ、花粉や動物の毛、様々な化学物質などをそのまま不用意に 吸ってしまうと、次のようなアレルギー症状が起こりやすくなります。
- 特に2~3歳の幼児にとって、秋は生まれてはじめての気管支ぜんそくの発作を 起こしやすい季節です。十分に注意してあげてください。