感染症とアトピー |
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アトピー性皮膚炎の方は、健康な方がかかりにくい、
皮膚の感染症にかかりやすい傾向があります。感染症について知っておきましょう。
- 1.アトピーの方は感染症にご注意を
- ■アトピー肌は、病原体が侵入しやすい
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私たちの身のまわりには、常にさまざまな微生物が存在しています。病気を引き起こす細菌やウイルスなどを病原体といい、それらが体内に侵入することによって起きる病気を感染症といいます。
健康な皮膚は正常なバリア機能が働き、病原体の侵入を防いでいます。たとえ侵入しても、それを撃退する免疫のしくみがあります。しかしアトピー肌の方は、皮膚に炎症や傷、乾燥などがあり、皮膚のバリア機能が弱く、外部から細菌やウイルスが体内に侵入しやすい状態です。
- ■免疫力の低下は感染症をまねく
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また、アレルギー症状が強いときは、細菌やウイルスに対する免疫が低下した状態(※1)で、体力も落ちているため、特に注意する必要があります。さらに精神的、肉体的に強いストレスがかかる状態が続き、免疫力が低下しているときは、乳幼児期に感染して体内に残っているウイルスが活動を始めたり、皮膚に常在する雑菌から感染症にかかることも。
免疫が未熟である乳幼児は感染症にかかりやすく、特にアトピー性皮膚炎がある場合は感染症に注意する必要があります。
※1 | 体内では、アレルギー反応を起こす免疫と、細菌やウイルスを攻撃する感染免疫の2つの免疫機能が互いにけん制しあっています。アレルギー反応が強い状態にあるときは、細菌やウイルスなどを攻撃する感染免疫が抑制されるので、感染症にかかりやすくなります。 |
- ■感染症を起こす病原体には、さまざまな種類がある
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感染症の原因となる病原体は大きく分けてウイルス、細菌、真菌などに分類され、それぞれ多くの種類があります。
細菌はバクテリアともいい、黄色ブドウ球菌や溶連菌などがその代表。ウイルスはさらに小さく、電子顕微鏡でようやくわかる大きさ。生物の細胞内でしか増殖できない病原体で、インフルエンザなどで知られます。真菌はカビの仲間で、菌糸を持つもの。これらの病原体はそれぞれ好む環境が異なります。