薬膳食べて、アトピー改善パワーアップ計画 |
監修/板倉啓子(いたくら・けいこ) 板倉料理学院院長国際薬膳食育学会会長。 1992年、全国初の薬膳コースのある料理学院を富山県黒部市に開校。「食は人をつくる」を信念とし、薬膳と食育をテーマに女性誌・新聞、講演・講習会で活躍中。 著書に「心にやさしい和の薬膳」(竹書房)他。現在、日本女子大学西生田公開講座・池袋コミュニティーカレッジ講師、CS日本で「楽々薬膳~keicoのミラクルクッキング」放送中。 |
- アトピー改善に役立つ薬膳の考え方
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薬膳は「おいしくて体によいパワフルごはん」「薬膳」とは、中国で何千年もの歳月をかけて作られ、今に伝わる、食歴のはっきりした安心・安全な料理のことです。
カロリーだけでなく食べる人の体質に合わせ、季節や食べ物のもつ性質、味が体に与える影響などを考えて作る、おいしくて体を元気にする料理。
薬膳の知恵を生かしたパワフルごはんで、アトピー克服のための力を蓄えましょう!
- ■ 体調に合った旬の食品を選び「食効」を生かしてバランスのよいごはんを作ろう
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食べ物には、本来それぞれの栄養価とともに体によい作用を与える「食効」があります。
「リンゴに含まれるポリフェノールには抗酸化作用がある」というように、食べ物には体を元気にする働きがあります。薬膳ではこの食効を生かしてレシピを作ります。しかし、いくらよい食材を使ってもバランスの悪い食べ方をしていては、体によくありません。
表のように、アレルギーの人の食事には特徴があります。その弱点に気づき、改めることによって、体の調子を改善させるのが薬膳の考え方なのです。体が冷えやすい、肌がかさつく、便秘気味。アトピー性皮膚炎(以下アトピー)の人によくある体の不調に対しても、食べ物が持っている自然のパワーを生かした薬膳が、力を発揮します。
アトピーを改善するためには、たとえば免疫力を整える食品、体を温める食品を、ふだんの食事に取り入れることも大切です。体が冷えやすい人には体を温める料理を、腸の調子が悪い人には腸を整える料理を。
薬膳は体に合った、旬の味を楽しめる、おいしいオーダーメイド料理です。