快眠でアトピー症状の改善を |
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- 睡眠不足はアトピー症状悪化の一因にもなります。そのため、克服に必要なのは「まず、眠る」こと。
睡眠の重要性と眠るための方法について理解し、克服を目指しましょう。
- 1.睡眠不足でアレルギー反応が増強
- すべての生き物は、睡眠をとることで休息しています。人間の場合、メンタル面ではストレスを、フィジカル面では疲労を、睡眠によって緩和させているといえるでしょう。
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そして、夜という、眠るにふさわしい時間帯にきちんと眠れていることで、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンをはじめ、睡眠を司るホルモン(メラトニン)、食欲を高めるホルモン(グレリン)などのあらゆるホルモンの分泌が正常化されていきます。つまり、体内でホルモン分泌が営まれ、それが肌を改善していくのです。そのため、アトピー体質かどうかは関係なく、徹夜をした翌日には肌の調子が悪くなるのです。
下の表は、睡眠不足がアレルギー反応を悪化させるというデータです。不眠がアトピーを悪化させていたことが医学的に実証されています。
睡眠の意義・効能は、アレルギー反応を減らす・生活リズムを規則化する・ホルモン分泌を正常化する・ストレスを軽減するという大切なものです。睡眠こそがアトピー症状改善の大きな鍵だといえるのです。
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アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギーなし、各25人が被験者。一晩完全に徹夜をし、徹夜前と後で、スギ花粉に対するアレルギー反応をプリックテスト※で検討。アレルギーのない人はスギ花粉へのアレルギーもないため、徹夜してもアレルギー反応が陰性のままでした。しかし、スギ花粉にアレルギーのある、アレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎の方々は、徹夜でスギ花粉へのアレルギー反応が増強。値は平均値+SEMを示します。
※プリックテスト…腕の皮膚表面を専用の針でついて、アレルゲンを添付した結果でアレルギー反応を調べる方法。アレルギーがあると、蕁麻疹のように皮膚が盛り上がり(膨疹)、皮膚表面が赤くなる(紅斑)。