注目の新種キノコ「バシディオマイセテス‐X」でアトピー性皮膚炎の改善を! |
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- 「バシディオマイセテス‐X」という新種のキノコが、いま話題を集めています。ニュースどんな機能があるのか、その正体を探ってみました。
- 注目の新種キノコ「バシディオマイセテス—X」でアトピー性皮膚炎の改善を!
- バシディオマイセテス—Xは天然のキノコ
- 古くからキノコ類は、免疫力の向上や抗菌、老化防止などの生理機能活性化作用があることから漢方薬や民間薬として用いられてきました。近年においても、さまざまな薬効成分があるとして研究が進められています。そんななか、新潟と福島の県境にある新潟県入広瀬村で新種のキノコが発見され、注目を集めています。「バシディオマイセテス—X」と名付けられたキノコは、シイタケの仲間の担子菌類の一種。見た目はジャガイモに似た形の菌糸の塊であることから、発見された当時は「白トリュフ」と間違われていました。しかし、トリュフのような強烈な匂いがないことから、よくよく調べてみると全く新しい菌類であることが分かったのです
- 「抗酸化+免疫調整」機能
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新潟薬科大学の応用生命科学部食品機能・分析化学研究室の小西徹也教授の研究によれば、バシディオマイセテス—Xは、活性酸素を消去させる抗酸化活性が高いということが、実験により確認されました。この内容は平成17年に開催された「第10回日本フードファクター学会」、及び同年の「第27回フリーラジカル学会」でも発表され、今後は健康食品や調理・加工食品素材としての活用も期待されます。さらに、聖マリアンナ医科大学では、リンパ球活性化など免疫調整機能も認められ、ますます注目度が高まっています。バシディオマイセテス—Xの特徴は、アトピー性皮膚炎の赤みやかゆみの原因のひとつとも言われる過酸化脂質の増加を抑える「抗酸化」と、人間の防御システム(=免疫)の調整を図る「免疫調整」という2つの機能が挙げられます。成分の抗酸化活性は、アガリクスの2.2倍強いとも言われ、これらはアトピー性皮膚炎にとって大変重要な効能です。また、バシディオマイセテス—Xは食用にも適していて、安全性も証明されています。
- アレルギー疾患に期待大!
- ヒトへの効果を確認するため、実際に、バシディオマイセテス—X組成物のヒトへの試飲試験が行われました。試飲前と後の症状の変化を比較すると、22例中19名が有効という結果が出ました。さらに、日中、夜間のQOL(生活の質)や症状の変化も調査したところ、日中の症状が改善した人が10名、夜間の症状が改善した人が 13名でした。血液検査の結果を見ても分かるように、試飲の前後には、好酸球の減少、肝機能の改善、CRPの低下というように、明らかにバシディオマイセテス—Xの「抗酸化」「免疫調整」の2つの機能が顕著にあらわれています。以上の観点から、バシディオマイセテス—Xはアトピー性皮膚炎をはじめとした、アレルギー疾患の方に期待できる素材といえそうです。
