神奈川県 二子石(ふたごいし)龍くん(15歳) |
|
- 薬で抑えなければ、体が自ら治る力は蘇ってくる!
- ■ステロイドはどのような薬なのか、本当にアトピーを治すための薬なのか、それを知ることが大切
-
二子石龍くんが「あとぴナビ」の克服レポートに登場してくれたのは今から4年前のこと。小学生だった龍くんは現在15歳の中学3年生。中学から部活動で剣道を始め、めきめきと頭角を現し、今では二段の腕前を持つ剣士なのだそうです。
龍くんがステロイドと出会ったのは生後すぐのことでした。頬に現れた炎症に皮膚科でもらったステロイドを塗って退かせ、また出たら塗るを繰り返しているうちに「アトピー性皮膚炎」と診断されていくようになっています。
「わりと早い段階でオムバスのことは知っていたのですが、すぐには温泉湯治が始められなかったので、結局は皮膚科に頼っていたままでした。だけど本で知ってしまったからにはステロイドは使いたくない。でも、それを医師に伝えるのは難しいんです。『なぜ嫌なんですか?』『継続して使うのが怖いからです』『何が怖いんですか?』と続くと、もうそれ以上どう答えていいかわからなくて」(お母さま・美雪さん)
-
アトピー性皮膚炎治療にステロイドを有効とする方針の病院にわざわざステロイドを否定しに行く。美雪さんは、『一体何しにここに来ているんだろう』と悩んだそうです。処方される薬を騙しだまし薄く塗っているうちに、龍くんには膝も曲がらなくなるほどの炎症が噴き出しました。それは、はっきり目に見えてわかった「ステロイドのやめどき」でした。
「オムバスの書籍や克服した方々から、ステロイドに頼り続けていてもアトピーは治せない、薬で症状を抑え込むのではなく自然治癒力を上げて自らの力で治せると知り、湯治をする決意をしました。」
月齢児から約3年ステロイドを使い、そして断ち、しばらくして、離脱症状が顔と全身に出始めました。離脱症状はこの1回だけで治まらず、その2年後にもまた大きな波となって押し寄せました。真っ赤にただれる龍くんの顔、目も開けづらい状態でした。
「これが薬の裏側の部分だと実感しました。薬で抑えこんでいた反動が現れたんだと」
どんなに症状が噴き出して、そこにどれほど好奇の目が注がれようとも、これが出切ってしまうまでの辛抱。しかも、治まるまでは治る日はこないからと、ご一家はひるむことなくその時期を前向きに乗り越えていかれました。
「本当は私、凹むほうなんです。離脱症状が出ていたとき、逆に変化なく足踏みしているような状態のときも、先が見えないことを不安に思うことはありました」。
「あとぴナビ」の克服レポートに出ている先輩たちの声に励まされながら、ステロイドを止めたからには体の治る力は必ず蘇ってくると信じて湯治を続け、龍くんの症状は小学校入学前には、生活に支障がないくらいまで回復。緩やかに治癒に向かっていきました。
幼い頃と違い今は思春期。こういう取材を受けて誌面に出てもいい?と美雪さんが前もって尋ねたところ俺がアンパンマンになってあげるよ」と龍くんは答えたといいます。人の役に立つ」ならと、快く了解してくれたのです。彼の体には、正義と勇気がビッシリ詰まっています!