夏後のダメージ回復ケアでアトピー改善 |
- 暑さもやわらぎ、症状が安定する人も多い季節ですが、安心は禁物。季節の変わり目の秋に向け、体調を維持するために、この時期の過ごし方を見直してみましょう。
- 1.9月は肌と体の疲れのピーク
- 暑さや冷房は、体にも肌にもダメージを与えます。アトピー克服には、季節の変わり目の体調管理が肝心です。
- ■ 目に見えない疲れが蓄積
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暑さで熟睡できず睡眠が足りない、冷房で冷えて体がだるい、冷たいものの食べ過ぎや暴飲暴食で胃腸の調子がよくない、夏休みで外出が続き休んだ気がしない……。夏の間の疲れは意外に残っているものです。
9月に入ると暑さが一段落して、涼しく過ごしやすい日が多くなるので、まずは夏の疲れの精算をしましょう。いつまでも夏と同じ生活習慣を続けている人は、回復しないうちに秋を迎えてしまわないように要注意です。
- ■ 秋に体調を崩さないためには
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夏は湿度が高く、よく汗をかくので、肌の乾燥を感じない人が多いようです。しかし調子がいいからと夏のケアを続けていたのでは、秋になって肌の乾燥を招きかねません。また、体に疲れが残ったままだと症状の悪化や回復の遅れとなってあらわれます。
残暑厳しい日が続いたり急に涼しくなったりと、気候の変化が激しい9月。毎日のスキンケアも、その日の気候や自分の肌の状態に応じて、プラスマイナスする必要があるのです。
- 9月のアトピー肌の状態は
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○ 副交感神経を優位にする
心身ともにリラックスしていると、自然に入眠しますが、緊張・興奮するような行動は眠りにくい状態を作ります。ぬるめのお湯にゆっくり入浴したり、布団に入ってからリラックスできるような音楽をかけると眠りやすくなります。
また、部屋が明るかったり、深夜までテレビを見続けると、視神経の刺激などでなかなか寝つきにくいもの。部屋を暗くすることも大切です。
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○ 生活リズムを整える
睡眠は、できる限り一定のリズムを保つ方がよいとされています。毎日就寝時間がバラバラだと、体が眠りの体制を作りにくくなります。たとえ眠くなっていなくても、毎日決まった時間に布団に入って寝る体制を整えるようにしましょう。
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○ 運動をする
睡眠には、その日の活動による疲労からの「回復」と翌日の活動のための「準備(新陳代謝・内分泌の促進など)」を行うという意味があります。ですから、まったく疲労のない生活をしていると、体が深く長い睡眠を要求しないため(翌日の準備のためだけの睡眠となる)、寝つきにくくなるのです。
そのような場合は、軽度の運動をして、体にある程度の疲労感を与えましょう。ただし運動は交感神経優位の状態(心身の緊張・興奮状態)を作り出すので、寝る直前に運動するとかえって眠りにくくなることがあるので注意しましょう。