土井 裕貴さん |
- 2歳の頃にアトピーを発症。小学6年生で自宅温泉湯治に出会うま で長年病院通いを続けた。アトピーで調子がすぐれないながらも 中学では野球を、高校ではラグビーをしてきたスポーツマン。高 校3年生の頃から活水器を導入し、自己回復率7割のところまで きている。しかし、冬は心配。
- ■ 顔と全身のうるおい補給に
裕貴さんには、九州ホスメックリカバリーセンター滞在 中にお話を伺いしました。「治っている人っているじゃ ないですか。そういう人たちのことをひがむんじゃなく て、目標にしていきたいですね。治っている人が目の前 におるのはとてもいい刺激になります」。
そんな裕貴さんにスキンケアにつ いてうかがいました。
「傷が多かった頃は安然宣言の『ス キンクリーム』をずっと使っていま した。今は、そこまでの保護力は必23 要なくなってきたので『スキンクリ ーム』は使っていません」 傷が治まり出すと、乾燥が顕著に なり、"うるおい"を欲してきた裕 貴さんの体。スキンクリームにかわ り、相談員が勧めた保水力強化のた めのスキンケアアイテムは、「プル ルジェル」でした。
「高校2年生の頃から使っていま す。最初はかなりしみました。最近 はあまりしみなくなってきたかなぁ …。状態によって違いますね。 使い心地は、ベタベタは全然しな いですね。どちらかというとサラッ としています。それでいて塗った後 はしっとりと肌が落ち着きます。保 水力が高いのが実感できます。お風 呂上りに、顔にも全身にも使ってい ます。今はもうボクにとっては〝な いといけんもの〞になっています。 手放せませんね」
- ■ しみない塗り方を自分で考案
自分で考案した塗り方を披露。「肌の調 子がいいときは適当に塗っているんです けどね」。カメラを前にポーズをとるこ とに盛んに照れていました。
「いきなり塗ろうとするとしみるの で、まず最初は手のひらにとって、 両手の手のひらをあわせて練るよう に伸ばして、その手のひらで肌の表 面を押さえるようにしながら付けて いくんです」
やさしく、やさしく、手で全身を 押さえていく。まさにこれこそ「手 当て」ですね。しみる痛さはストレ ートにストレスにつながるため、工 夫されたのでしょう。よくなれ、よ くなれとの思いを込めて、全身に保 水を施します。
そうして与えた水分を肌から蒸発 させないために裕貴さんが使ってい るのが「APクリーム」です。 「APクリームも通年使っ ていますね。季節によって、 塗る量を増やしたり減らした りしています。小さい 容器のものを持ち歩 き、乾燥が気になった らいつでも使っていま す」
だいぶ肌の調子が上 がってきたのをしっか りと自覚している裕貴 さんですが、「でも、 冬は苦手なので調子が 落ちてしまうでしょう ね。冬ってホント、な んであるんですかね」 と苦笑されます。秋口 からちょっとずつ乾燥 してくるのが肌でわか るとのことで、「顔が一番わかりま すね。顔っていつも出とるじゃない ですか。それに気にもしてしまうか ら、敏感に感じるんですよね」と。 湯治もスキンケアも、冬こそ正念 場。毎日のコツコツとした小さな積 み重ねが、大きな「克服」につなが るのです。肌も心もしっとりと乾き 知らずでいきたいですね。