群馬県 藤巻孝太朗くん(5歳)陽平くん(2歳) |
- 孝太朗くんは、生後3カ月から乳児湿疹、そしてアト ピーに。主に頬にステロイド剤を使う。2006年6月、湯治開始。2008年4月には大きな症状はほぼ消えた。 陽平くんは薬使用なし。1年近く湯治とスキンケアだけに取り組み、きれいな肌へ。
生後間もなく孝太朗くんの頬には 湿疹が現れました。医師の指示通り に薬を塗れば退かせられていたの に、ある日突然、頬がパンパンに! 病院に駆け込むと、「なんでここま でにしてしまったんですか? お母 さん!」と、いきなり叱責されてい ます。それまでも医師の言う通りに ステロイド剤を塗ってきたというの に…。
出てきた症状を退かせるだけでは 根本的な解決にならないと知り、孝 太朗くんのご両親は、オムバスの自 宅温泉湯治を選びました。まだ2歳 にもなる前であっても、湯上りに乾 燥してしまう肌にはスキンケアが必 要。はじめに選んだのはスプレー式 のローションでしたが。炎症部分に しみたのか、孝太朗くんはシュシュ ッとかかるスプレーのローションを 嫌がり、逃げ回るようになりました。 オムバスにはいろいろなスキンケ アアイテムが揃っています。相談員の勧めで次に選んだのが「APロー ション」、試してみたら大正解でし た。「頼れるものはこれしかない! と思いました。伸びもよくて保湿効 果も高いんですよね。これは薬では ないけれど、私にしてみれば存在は 〝薬〞代わり。これを塗ることで守 ってあげたい。そんな気持ちで一杯 でした。APローションで水分をし っかり与えて、オメガオイルを上か ら塗ってローションの蒸発を防ぐ。 そうイメージしながら、『かゆみが 治まりますように』と祈るようにス キンケアをしていました」(お母さ ま・光珠さん)。こうしてあげるこ とで治ると信じて。
次男・陽平くんにも現れたアトピ ーに、お兄ちゃんと同様のスキンケ アをていねいに施すお母さま。今は もうスキンケアは、体の調子を崩し て、肌にカサつきや赤みが出た時だ けになっているそうですが、お兄ち ゃんは「APローション」を、弟く んは「オメガオイル」を、見た途端 に「これ、好き」と手に取るほど覚 えていました。
「ローションやオイルでケアしてあ げると〝しっとり感〞が得られまし た。離脱時に体液がすごく出ていた 時はサージオイルと固いスキンクリ ームのペアで乗り越えました。薬で はないけれど、この子たちの肌と私 の気持ちを助けてくれるものでし た」。
- ■ はこねの湯でポッカポカ使わなくなって物足りなくなった
活水器を通したお湯に「はこねの 湯」を入れて、トロンとした"いい お湯"の藤巻家のお風呂。一時期、 夜には子どもたちのお友達も集い、 肌にいい「藤巻温泉」を楽しんでい たそうです。
なんでも、はこねの湯を配送して くれていた佐川急便のお兄さんが 「この温泉、別のお宅にも運んでい たんですが、そこもこれを使ってア トピーが治っていたから、お宅もき っと大丈夫ですよ!」と言ってくれ たのがうれしかったという光珠さ ん。その励ましを忘れることはなか ったのだそうです。
子どもたちから目に見えて症状が退いていった 2008年の春。約1年使い続けたはこねの湯を 止めたところ、体の温まり方、得られていたしっ とり感が減ってしまって、大人たちは物 足りなさを覚えてしまったよう。でも、 もう子どもたちのアトピーにとっては 「さよなら」してもいい時期に来ていたのです。肌が求 める。肌がもう大丈夫だと言う。そ れがハッキリわかるのでしょう。
湯治とスキンケアに取り組んで約 4年、アトピーを克服できた今振り 返るとアッと言う間だったとおっし ゃる光珠さん。「乗り越えました!」。 笑顔のママに子どもたちが抱きつきます。